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    2009

09.26

「中学んとき」久保寺健彦

中学んとき中学んとき
(2009/07/31)
久保寺 健彦

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好きなんだ好きなんだ。君を思うと機械みたいに反応して鼻血が出ちゃうほど--初めての恋と慣れない性欲がダダモレの関根君に明日はあるか(「純粋恋愛機械」) ある日、何もかもがいやになった修は暗闇に一歩を踏み出す。(「逃げだした夜」) そろばん教室のライバル2人に芽生えた初々しい思い(「願いましては」) 日本一空気を読まない中学3年生鷹野。クラスに漲る負のパワーに彼は--?(「ハードボイルドなあいつ」)人生で一番スケベで、カッコ悪くてバッカみたいで愛おしい、中学3年生男子たちの必死な日々を描く連作集。《出版社より》

「純粋恋愛機械」
三年生になり六人でいるグループができた。ぼくと永島が話しているところへ、湯浅縫子はいつも一人の女子をつれてやって来た。それが森川加奈だった。そこにもう一組の男子と女子が加わるようになった。鈴木英明と、本条未央だ。でも、六人でいるうちに、見えてきた。湯浅が永島ばかりに話しかけるように、鈴木は森川に、本条は鈴木にばかり話しかけた。ぼくはそこに無関係だったけど、座席が森川の隣になってから、すっかり森川に夢中になっていた。

「逃げだした夜」
周は義母の行動のなにもかもが、気に入らなかった。義母にはなじめないけれど、義理の妹はかわいい。しかし、いやなものはいやだった。とりわけいやなのは、父親が変わってしまったことだった。なにかよくわからないけど、もっと激しいこと、もっとすごいことが、この世の中にはある気がする。そんな経験がしたい。いまみたいに、毎日ダラーッとしてるんじゃなく。つまんねえ。いまの状況を変えるために家出しよう。父親も義母も義妹も寝ており、家を抜け出すのは簡単だった。

「願いましては」
南そろばん塾から全関東珠算協議会に出場したのは、中学三年の吾郎、のぞみ、陵太郎。三人とも同じ中学に通っている。吾郎はいつものぞみたちと受験したが、慣れない会場だとひどく緊張した。集中できない。反対にのぞみは、本番に強かった。吾郎がそろばんを続けてこられたのは、のぞみがいたからだ。志望校はそれぞれ別々になるのは残念だが、塾で会えばいいと吾郎は考えていた。ところが、自分の思い違いに気づかされた。卒業したら、塾やめるよ。そろばん自体をやめる。あっさり言われて、二の句がつげなかった。

「ハードボイルドなあいつ」
中学三年生のときは、最悪だった。始まりは一年生の男子が自殺未遂したこと。同じクラスになった鷹野は、芝居がかったやつで変わり者だった。鷹野の位置づけは、クラスの最下位に決定した。事件以降、教師たちは、生徒に対してはれものに触るように腰が引けていた。鷹野に対するいじめが始まり、さらにどんどんエスカレートしていく。おれはずっと傍観してきた。ところが二学期が始まってみると、おれの位置づけは底辺になっていた。そんな中、おれと鷹野は修学旅行をきっかけにパートナーになった。


ウブな男子はかわいいけれど、マセた女子はかなり怖い。最初のグループ内の恋の行方からしてそうだった。一見、初恋にあわあわする男子を描いているようにみえて、実は女子の二面性を描いた作品である。またオチがきっつい。次の家出少年は尾崎豊の世界。漠然とイライラして、ふとしたきっかけでプツンと切れてしまう怖さでしょうか。三話目は一転して爽やか。一服の清涼剤になっている。そして最後はいじめ。嫌な感じだけど、鷹野の強烈な個性により中和されている。だけどやっぱり苦しさはある。今の中学生ってこんな感じなんでしょうか。そうだとしたら、無理して学校なんて行く必要ない、と思ってしまった。思っていたよりかなりグレーゾーンの作品でした。

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久保寺健彦
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