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    2009

10.02

「花と流れ星」道尾秀介

花と流れ星花と流れ星
(2009/08)
道尾 秀介

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「背の眼」「骸の爪」に続く真備シリーズの第三弾であり、シリーズ初の短編集。真備庄介は死んだ妻に会いたくて霊現象探求所などというもものを構えたが、真の超常現象にはなかなか会えず、助手である北見凛、友人のホラー作家・道尾とともに、奇怪な事件ばかりに巻き込まれて、霊現象共々事件を解決している。

「流れ星のつくり方」
海辺の宿に一泊旅行にきた真備、凛、道尾。星空の下ひとり散歩に出た凛に、民家の窓越しに謎めいた少年が声をかけてきた。流れ星のつくり方、教えてあげようか。そして少年は問題を出してきた。少年の「友達」の両親が密室状態となった自宅で殺され、その犯人は家から消えてしまった。どうやって逃げたのか。/トリック自体はさほど目新しくないが、最後の文章二行が鳥肌ものだった。さらに哀切な情感も素晴らしい。

「モルグ街の奇術」
真備の行きつけのバーで飲んでいた道尾と真備に対し、霊現象の存在を公言しているのは我慢ならないと、マジシャンを名乗る男が、自分の右手を失った際の真相を看破しろと挑戦してきた。男がいた小屋の外には終始目撃者がおり、小屋の中には切断されたはずの右腕はなかった。男の右腕はいったいどこへ消失したのか。/マジックに添えられた手品的な誤導の技法が面白い。また何とも言えない不気味な幕切れが余韻をひく。それと柿ピーのピーって邪魔(苦笑)

「オディ&デコ」
真備が風邪で臥せているところに、小学生の女の子が相談事を持ち込んできた。自分の不注意で捨てられた子猫を殺してしまい、その子猫の幽霊が携帯の動画に映っていると言うのだ。真備は寝室でぶっ倒れているので、実際の調査には凛と道尾が当たる。事件の本質はすぐにわかるが、そこから道尾が奇跡を起こす。/これはさすがにすべてが見えた。妬みとか、嫌がらせとか、胸の中に募る黒い気持ちって、いつから芽生えるのだろう。その一方で、もの凄い鼻声で言葉が不明瞭な真備が癒しかな。

「箱の中の隼」
真備は来月発行の本の直しに追われ、凛は確定申告の提出期限が明日で余裕がない。そこに現れたのは暇で退屈している道尾。そのとき美人の面会者が現れた。真備にそそのかされ、なりゆきで偽の真備になりすました道尾は、美人に魅入られ、宗教法人の教団本部へと運ばれて、おかしな騒動に巻き込まれる。/新興宗教のすべてを、怪しい、おかしい、理解の範疇にないと疑っている道尾が面白い。ただ作品の性格上、ミステリとしてのやられた感は薄くなっている。それと「もなか」のダジャレは寒すぎる。

「花と氷」
薪岡という老人が事務所にやってきた。自分の不注意で孫娘が死に、その孫娘に、どうしても謝罪がしたいのだと薪岡は言った。日々の暮らしを発明に費やしてきた。その発明の趣味が、あの子を殺したようなものだと言う。あの子に殺して欲しい。死んだあの子に謝る方法か、私を殺してもらう方法、どちらかを教えてください。/展開は安易なものだが、老人の慟哭に対する真備の気づきや、それをぶち壊す道尾に愛嬌が。でも最後がこれでは若干物足りない。次に繋がる何かが欲しかった。

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道尾秀介
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comments

「流れ星のつくり方」の最後がちょっと分からなかったんですけど。(汗)
目がよくなるように、って見えないんですか?
ああ、だから気付かなかったの?って思ったんですけど、でも凛のこと見えてるから話しかけてきたんですよね?あれ~~?と思って。

そこ理解できてないなんて、ダメじゃ~んって感じですよね。(爆)

じゃじゃまま:2010/01/17(日) 00:25 | URL | [編集]

じゃじゃままさん
短編だからなのかちょっと小粒な印象でしたね。
混乱されたのも短編だからでしょうか。
確かにわかりにくいところはあったかも。

しんちゃん:2010/01/17(日) 12:13 | URL | [編集]

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花と流れ星 〔道尾 秀介〕


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2009/10/09(金) 21:12 | まったり読書日記

花と流れ星 道尾秀介著。


≪★★★≫ ホラー作家道尾と、その友人で霊現象探求所の所長である真備、助手の北見凛の真備シリーズの第3弾。短編集ですね。 「流れ星のつくり方」 両親が惨殺された家に、なにも知らずに帰宅した少年。どうやって犯人は逃げたと思う?そう問われた凛。 その真相は、

2010/01/17(日) 00:18 | じゃじゃままブックレビュー

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