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    2009

10.11

「フリーター、家を買う。」有川浩

フリーター、家を買う。フリーター、家を買う。
(2009/08)
有川 浩

商品詳細を見る

武誠治は、そこそこの高校へ行って、一浪したがそこそこの私大へ行って、そこそこの会社へ就職して、入社三ヶ月で「ここは俺の場所じゃない」と親には何も相談せずに辞表を出した。父の誠一はもちろん激怒し、母の寿美子はただおろおろと青ざめていた。父はくどくどと説教しながら酒を流し込む。会社では「経理の鬼」などと呼ばれる父だが、酒癖の悪さは最大の欠点であり、誠治が父を軽蔑して忌避する拠り所だった。

誠治の再就職は巧くいかず、比べてバイトは気楽で良かった。嫌なことがあればすぐに辞められるし、いくらでも代わりのバイト先は見つかる。ある日、名古屋の病院に嫁いだ姉の亜矢子にどつかれて、はじめて尋常ではない母の状態に気づいた。ごめんなさい早く死なないといけないのに今日も死ねませんでした。母は精神を重く病んでいた。そんな母を、気が塞ぐのは心が弱いからだ、と父は責め立てた。

この家に引越してきた二十年前から、母は町内で嫌がらせを受け続けていた。高いローンでみんな苦労しているけど、うちは社宅だから家賃が安いこと。そして酒癖の悪いクソ親父の醜態。分不相応な家に破格の家賃で住んでいる酒癖の悪い変人。一瞬で村八分になったという。そして誠治自身は気づいていなかったが、自分たち姉弟もいじめを受けていた。そこにだらだらバイトに逃げて家庭内別居をした誠治が、さらに母を追い詰めてしまった。

今の家にいる限りある一定のレベル以上に回復することはないだろう、と医師は言った。家自体が最大のストレスだからだ。この家を出てどこか違う町に、中古でいいから二世代ローンで家を買おうよ。母さんのために。誠治はその言葉を呑んだまま、昼間は母の世話をしつつ就職活動を続け、夜間工事のバイトで金を貯め始める。そしてプライドの高い父を扱っていく。崩壊しかかった家族の再生と、主人公の成長過程を優しく描く長編小説。

出だしが予想以上に重くて、ダメ主人公とクソ親父にいらいらさせられる。しかし母の病気を認めてからは、第二段階に突入し、就職活動小説、お仕事小説、社内ラブ小説へと発展していく。読み始めてうへーとなった方は、とりあえず我慢してください。第二章になると雰囲気が変わって面白くなるので。それに終盤にはベタ甘ラブも待っている。それでも時たま親父はウザいけど、親父って元々そんなものだから。そして読み終わった時には、明日も一日頑張ろう、と勇気が湧いてくる一冊でした。


有川浩さんのサインは文庫を入れて五冊目に……。持ちすぎか^^;

有川4

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有川浩
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comments

有川さんのサイン本、5冊目って羨ましすぎます・・・!

今回はサイン会ではなく、書店でみつけたのですか?

この作品、重いけど「自分もいっちょ頑張るか!」ってな気にさせてくれました。

「ノーカンで」のところからは有川節炸裂してきて、そこから番外編までの甘々にはギャップありすぎて、笑っちゃいました。

ぱんだ:2009/10/11(日) 17:42 | URL | [編集]

ぱんださん
薄れた記憶を呼び戻してみます。

「フリーター、家を買う。」ジュンク千日前店
「植物図鑑」ギャップ書店逆瀬川店(サイン会)
「三匹のおっさん」紀伊國屋大阪本店
「阪急電車」ブックファースト大阪本店
「レインツリーの国」(文庫)ジュンク難波店

たぶん、こんな感じだったと思います。

「ノーカン」でラブに突入でしたね。やはりキター!って感じでした。

しんちゃん:2009/10/11(日) 23:09 | URL | [編集]

恋愛要素は少なめでしたが、書き下ろし部分での第三者から見たラブラブ状態(?)に、ニマニマでした。
もどかしくもありましたけどね~。
上手くいきそうで、ほっと一安心のラストでした。

エビノート:2009/10/19(月) 20:21 | URL | [編集]

エビノートさん
そう、ラブは少なめでした。でも、もどかしくもあり、初々しくもあって、とてもかわいかったですね。
横取りをねらう第三者から見たラブは初の試みでしたが、これはこれで面白い光景でした。あいつ、いい奴でしたね!

しんちゃん:2009/10/19(月) 22:11 | URL | [編集]

亜矢子の登場には拍手喝采でしたね。
誠治が母親のためにどんどん変わっていって、ガテン系の職場のおじさんたちもすごくいい人で、嬉しくなりました。
どんどん、どんどん元気をもらえる一冊ですね。

じゃじゃまま:2010/05/19(水) 11:43 | URL | [編集]

じゃじゃままさん
ヘビーな部分を除けば、これってラノベ?
見え見えの展開だけど、面白かったですね!
そして、これは中盤からの作品でしたね。

しんちゃん:2010/05/25(火) 21:22 | URL | [編集]

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フリーター、家を買う。 〔有川 浩〕


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2009/10/19(月) 19:53 | まったり読書日記

書籍「フリーター家を買う」新しい事を始めるのに遅すぎる事は無い。


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2009/11/22(日) 20:05 | soramove

フリーター、家を買う。 有川浩著。


≪★★★★☆≫ 家族を守るため、近所のいじめに耐えてきた母が精神を病んでしまった。 町を出る気持ちのない無理解な父、母親の病状に気づかずグータラ生活を続けてきた息子誠治。 そんな誠治が、一念発起。母親を今度は自分が守るため、身勝手な父や世にも恐ろしい実姉

2010/05/19(水) 11:41 | じゃじゃままブックレビュー

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