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    2009

10.21

「走れ!T校バスケット部3」松崎洋

走れ!T校バスケット部〈3〉走れ!T校バスケット部〈3〉
(2009/07)
松崎 洋

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陽一はW大、のぞき魔はA大、メガネはJ大、俊介はキリスト教大学、チビは家業の寿司屋。彼らT高バスケ部三年生の進路も決まり、卒業式の日をむかえていた。T校で三年間培ってきたことは、忘れるはずなどない。さまざまな出会いが人として大きく成長させてくれた。最高の友、最高の先生、素晴らしい対戦相手。すべてバスケットというスポーツのお陰だ。W大のスーパースター佐藤準や、全米ジュニア代表のトムに会えたのも貴重な体験だった。いまだに行方が分からない河原の住人蓮野賢司に勉強を教えてもらうようになったのも、バスケットの練習がきっかけであった。

台風による多摩川の氾濫で濁流に流された薄野賢司は、犬のタロウだけでも助けようと、川岸に向かって力の限り放り投げ、やがて完全に意識を失った。気がつくと、そこは病院だった。薄野は右腕と記憶を失っていた。病院から逃げ出した薄野は、その一帯を縄張りとするホームレス、通称ゴカイの哲次に声をかけられた。片腕ということで丹下左膳をもじって丹下と名づけられた薄野は、多摩川の河川敷で哲次とともに暮らすようになった。一方のタロウは陽一の家にひきとられた。タロウは河原で出会ったドッグスポーツ経験者の西尾老人から訓練を受けることになり、大会出場を目指すことになる。

陽一を中心とした元T高バスケ部のサイド。もう一つは、犬のタロウを中心とした大人たちのサイド。重点としては後者の方に偏っている。大まかに言えば、この両輪によってストーリーは展開してゆく。一作目は熱い青春バスケ小説。二作目はバスケ色が薄くなった中途半端な学園小説。そして三作目は、ええっ!と驚くぐらいバスケを横に追いやった出来すぎドラマ。この著者はどこを目指しているのだろう? 

読者はバスケの熱いシーンを期待して、このバスケと名の付いた本を手に取る。なのに、著者はその期待をあっさりと無視して、おもいっきり裏切っている。期待に答えるも答えないのもそれは作者の自由だ。それに対して、お金を出して買うか買わないかを決めるのは読者だ。バスケものを読みたい方は、無理して読む必要はありません。読んだ人の意見としてはまず、こう言わざるをえない。

しかし、人との出会いだけがすべてで、それで上手くいってしまうという完全無欠のハッピーエンドも思ったほど悪くはなかった。一作目で完結したと自分の中で思い込み、二作目からは安っぽい三文ドラマだと割り切れば、それなりに楽しめると思えるようになってきた。二作目で狙った「どじょう」は逃がしたかもしれないが、三作目では「なまず」が掛かったかもしれない。ここにあるのは絶対プラス思考オンリー。自分の好みをぶつけずに、気持ち良く本を閉じたい方にだけ、おすすめできます。

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