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    2009

10.23

「さよならの次にくる〈新学期編〉」似鳥鶏

さよならの次にくる<新学期編> (創元推理文庫)さよならの次にくる<新学期編> (創元推理文庫)
(2009/08/30)
似鳥 鶏

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苦労性の高校生・葉山君の、山あり谷ありの学園探偵ライフ。「さよならの次にくる〈卒業式編〉」から続く、爽快なフィナーレまで一気呵成に突き進む学園ミステリ、後編。「ハムスターの騎士」「ミッションS」「春の日の不審な彼女」「And I’d give the world」「よろしく」の五編を収録。

名探偵の伊神さんは卒業、美術部の葉山君は二年生、演劇部部長の柳瀬さんは三年生、そして迎えた新学期。「曲がり角でごつん」がきっかけで、葉山君は可愛い一年の眼鏡女子・佐藤希さんと知り合った。入学以来、怪しい男に後をつけられている。一年の教室にも不審者が侵入した。彼女の携帯には気味の悪いメールが届き、指定された場所には人形の首が入った紙袋。葉山君は柳瀬さん以下演劇部有志の力を借りてストーカー撃退に奔走することになる。(「ハムスターの騎士」)

部員総勢一名しかも男子だけの美術部に新入部員が一名入部した。佐藤希だった。ところがいざ美術部の活動をしようとすると、他の芸術部員からのヤボ用がすり寄ってくる。ミノが持ってきたミッションとは、職員室の教師の机に接近し、引き出しを開けてカードキーを摂取、偽造カードキーとすり替えた後素早く引き出しを閉める、というものだった。ミッションは成功。だが翌日、本物はまだ返していないにも関わらず、教師は何の問題もなくカードキーを使用し、システム管理室の扉を開けた。(「ミッションS」)

市が主催する文化祭から演劇部にお呼び出しがかかった。人手が足りないということで美術部の二人も借り出されることになった。今回は出張公演であり泊りがけになる。そして、事件が起こった。部屋のドアはオートロック。ドアを開けるべき鍵は身につけていた。窓には鍵がかかっていた。それなのに、朝起きたらテーブルの上にはマネキンのジェシカが横たわり、その下には脅迫状があった。葉山君は数日前から脅迫状めいた手紙を立て続けて受け取っていた。(「春の日の不審な彼女」)

愛心学園の中等部に謎の紳士が出現したらしい。その紳士が捜していたのは私のことではないか。作家の幻城影彦のシリーズに出てくる千堂愛は私がモデルなんです。そのせいで手紙を送ってくる人や、写真を勝手にサイトに上げる人も、中にはいるんです。これまで父には黙っていた。だが、その時は話してしまった。冗談めかして、日常の家族の会話として話した。それならば、父がたいした衝撃を受けることもない、と思っていた。しかし、父の反応はおかしかった。(「And I’d give the world」)

そして、後日談。(「よろしく」)


〈卒業式編〉と〈新学期編〉を続けて読んで思ったことは、これは二冊で一つの作品であるということ。各短編ではそれぞれに謎が提示され、名探偵の伊神さんの推理によって謎は解かれていく。葉山君のがんばりや、柳瀬さんのテンション高さといったキャラものとしては抜群に面白い。しかし、連作短編ミステリとしては若干物足りなさがある。そう思っていたら、本作の終盤にガツンとやられてしまった。意味不明であった断章や、人物がふともらした何気ない一言に意味があったと、その伏線の多さに驚愕する。そして現れてくる事実に…、これ以上はネタバレになるので言えません。読むときは是非とも二冊続けて読みましょう。これは二冊で一つの作品ですから。学園ミステリでは、今一番面白い作家だと思います。

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似鳥鶏
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comments

しんちゃん、似鳥さんを教えてくださってありがとう!おもしろかったです。思いがけず好みの作家さんに出会うことができました。

<卒業式編>もおもしろかったけれど、短編になると、ちょっと物足りないかなと思ったんです。それがラストにきて驚きました!2冊で一つの作品だったんですね。

june:2009/12/10(木) 18:10 | URL | [編集]

juneさん
どうもどうも。まだ未読のようでしたので、たぶん好きだろうとプッシュしてみました。
気に入ってもらえたみたいで、ホっ!

そうそう。〈卒業式編〉と〈新学期編〉は、続けて読むと繋がっている。一作品として読めば、ラストの濃さは満足させますよね。

しんちゃん:2009/12/13(日) 23:16 | URL | [編集]

こんにちは。TBさせていただきました。
この作品は2冊で1つの作品ですね。
もう大満足でした。
終盤はガツンとやられましたね。
伊神先輩が初めてカッコイイと思いました。

教えてくださって、ありがとうございました^^

苗坊:2010/06/03(木) 09:22 | URL | [編集]

苗坊さん、こんばんは。
大満足と言って頂いて、おすすめした甲斐がありました。
今回はウチが発信ですが、おすすめがあれば教えてください。
これはおもしろい、という本を広めましょう!

しんちゃん:2010/06/03(木) 22:24 | URL | [編集]

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