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    2009

10.28

「完全犯罪に猫は何匹必要か?」東川篤哉

完全犯罪に猫は何匹必要か? (光文社文庫)完全犯罪に猫は何匹必要か? (光文社文庫)
(2008/02/07)
東川 篤哉

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十年前、寿司店経営者、豪徳寺豊蔵の自宅のビニールハウスにて、男性の変死体が発見された。死亡推定時刻は前夜の午後八時から十一時までの三時間と断定された。この時間帯に犯人は被害者をビニールハウスの中ほどに連れ込み、その腹部を刃物によって刺し、凶器を持って逃走したものと考えられた。被害者の身元は豪徳寺家からほど近いところで開業医を営んでいる矢島洋一郎という医者だった。目撃者を捜していたところ、午前零時をすぎた時間に、ハウス内にて不届きにも立ち小便をしていたサラリーマンがいた。ところが、死体はなかったという。事件はものの見事に迷宮入りした。

そして現在。烏賊川市近辺において回転寿司といえば「招き寿司」をおいて他にない。有名といえばもうひとつ。「招き寿司」は店舗の前に巨大な招き猫が鎮座していることで、特に有名である。寿司チェーン社長・豪徳寺豊蔵が破格の金額で私立探偵・鵜飼杜夫に行方不明になった愛猫ミケ子の捜索を依頼した。捜索には弟子にあたる戸村流平と、若きビルオーナーの二宮朱美も協力した。その数日後、豊蔵は自宅のビニールハウスで遺体となって発見された。なぜか普段は門前にある等身大招き猫がハウスの裏口におかれ、表の入口には娘の真紀が座ったまま縛りつけられていた。

烏賊川暑の自称エースと自称ホープもすぐさま現場に駆けつけた。砂川刑事と志木刑事である。怪しげな一通の手紙に呼び出された真紀は、犯人の罠にかかって縛られ、猫のお面を被った犯人が、父親をナイフで刺し殺すところを目撃し、出口に置かれた等身大招き猫の足元のあたりに、ミケ子らしき三毛猫が並んで座っていたのを記憶した。豊蔵氏の葬儀には、ミケ子の捜索を依頼されていた鵜飼たち三人の姿もあった。その葬場のトイレ内で、なんでも屋の岩村が殺されているのを流平は見つけてしまう。猫、猫、猫。猫づくしのユーモアミステリ。烏賊川市シリーズ第三弾。

やはり東川篤哉はいい。450ページという長編にも関わらず、あっという間に読み上げてしまった。何がそうさせるのか。それは一重に、この作家特有の笑いにある。どこを読んでいても笑いがある。プロローグからエンディングに至るすべてにだ。そしてとにかく軽い。登場人物たちの行動が軽妙でコミカル。会話もボケとツッコミがテンポ良くからみ合い、厭きるということがまずない。それでいて、本格としての完成度も高く、淡々としがちな謎解きにも面白味が込められたものとなっている。そして動機にしても、それを持ってきたかと、つい感心してしまうものだった。今後も読んでいきたい。そう思わせる魅力がこの作家にはいつもある。

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東川篤哉
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