--

--.--

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
ポチッとお願いします。その一つが励みになります。 にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

スポンサー広告
トラックバック(-)  コメント(-) 

    2009

11.05

「翼をください」原田マハ

翼をください翼をください
(2009/09/16)
原田 マハ

商品詳細を見る

二〇〇七年、アメリカのカンザス州アチソン。新聞記者の青山翔子は、山田順平がこの町に住んでいるところまでは突き止めた。そして必ず会って、真実を聞き出す。山田は暁星新聞社の純国産飛行機「ニッポン」号が世界初の世界一周を成し遂げた時に随行したカメラマンだったのだ。しかしこの史実はGHQによって歴史の闇に葬られていた。色あせた古い写真には塗りつぶされた謎の人物が写りこんでいた。第二次世界大戦の直前に世界一周したという飛行機に、外国人女性が同乗していた? そして見つけた、エイミー・イーグルウィングのポートレイト。アメリカ、カンザス州アチソン。この辺鄙な町に生まれ、世界へとはばたいていった有翼の女神。

二十一歳のエイミーが、女性パイロットとして初の大西洋横断飛行に成功したのは一九二八年。ビル、ボビーの二人の乗組員、魔法の言葉と呼んでいる通信士のトビアスに支えられての快挙だった。そして一九三三年、エイミーは、ついに大西洋横断単独飛行に成功した。エイミーは大西洋を横断して感じた。世界はひとつ。国境というのは人間が作り上げたもので、物理的には存在しない。自分は世界平和のために飛んでいる。しかし、知己を得た博士は反論する。民族の違い、国家の違い、個人の違いはどうしたってある。それを認めて、受け入れること。それが共存共栄への第一歩だと。エイミーは自分がぼんやりと憧れていた「日本に向かって飛ぶ」と予感していた。

暁星新聞の宿年のライバル新聞社社用機が東京―ロンドン間の渡欧飛行に成功した。ただ日本での主流は目で確認し方向を定めるというもので、これに対してアメリカでは無線と計器を利用した飛行法が取り入れられていた。優れた計器をわが国の工場で作って、純国産機につけて、日本人の飛行士を乗せれば…、理論上は、世界一周飛行ができる。一九三九年、暁星新聞社は海軍の全面協力を得て、世界一周大飛行を決行することになった。「ニッポン」乗組員には、機長の中尾、副操縦士の吉田、操縦士・機関士の八百川、整備士の下川、技師の佐伯、通信士の佐藤、そして、カメラマンの山田が選ばれた。飛び立った「ニッポン」には、もうひとり、極秘の乗組員がいた。エイミーだった。

二十世紀の戦争は、もはや軍人同士の殺し合いではなく、力も名もない人々を空から徹底的に殺戮する地獄と化していた。飛行機は武器ではなく平和の使者である。この世界はひとつ。そう信じるエイミーと、純国産機「ニッポン」の乗組員一同が心を一つにして、世界一周飛行にチャレンジする。この大冒険に幾度となく涙腺が緩んでくる。粋な計らいで再会するエミリーと母親。エイミーをずっと待ち続けているビルとボビーと出会う山田。モールス信号を通したエミリーとトビアスの二人だけにわかる会話。操縦席についたエイミーの勇姿。日本に帰還した山田の演説。世界一周を成し遂げた八人の乗組員の大冒険と、切なくて深いラブストーリーに拍手。涙なくして読めない感動の一冊だった。

ポチッとお願いします。その一つが励みになります。 にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

原田マハ
トラックバック(2)  コメント(4) 

Next |  Back

comments

こんばんは。
分厚い本だったのに、ぐいぐいひき込まれました。
エイミーの恋は切なかったし、山田が世界一周飛行を終えた後のスピーチ「乗組員は8名でした」は素晴らしかった!!!

なな:2009/11/05(木) 21:14 | URL | [編集]

ななさん、こんにちはー。
読み出すと、分厚さは感じなかったですね。
エイミーの恋、山田の恋は切なかったです。
でも出てきた涙は清々しいものでした。

しんちゃん:2009/11/07(土) 10:38 | URL | [編集]

ご無沙汰をしています。
この作家さんは、初読みだったのですが、私のつぼにはまりました。
この時代に、世界一周に賭けた人たちの想いが熱かったです。

花:2009/11/12(木) 21:30 | URL | [編集]

花さん、お久しぶりです。
原田さんはいいですよ~!
他の作品も面白いと思うので、機会があればぜひ。

しんちゃん:2009/11/14(土) 18:22 | URL | [編集]

コメントの投稿











 管理者にだけ表示を許可
trackback
この記事のトラックバックURL

「翼をください」原田マハ


JUGEMテーマ:読書 新聞記者の翔子が見つけた一枚の謎の写真。1939年、初めて世界一周をした純国産飛行機「ニッポン」号に秘められた真実。アメリカ・カンザス州アチソン―この辺鄙な町で生まれ、世界へとはばたいていった有翼の女神。より高く、もっと早く、ずっと遠

2009/11/05(木) 21:14 | ナナメモ

翼をください 〔原田 マハ〕


翼をください毎日新聞社 2009-09-16売り上げランキング : 6609おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Tools ≪内容≫ 新聞記者の翔子が見つけた一枚の謎の写真。 1939年、初めて世界一周をした純国産飛行機「ニッポン」号に秘められた真実。 アメリカ・カンザス州ア...

2009/12/29(火) 20:09 | まったり読書日記

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。