--

--.--

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
ポチッとお願いします。その一つが励みになります。 にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

スポンサー広告
トラックバック(-)  コメント(-) 

    2009

11.07

「ねずみ石」大崎梢

ねずみ石ねずみ石
(2009/09/18)
大崎 梢

商品詳細を見る

サトとセイは中学に入学して間もなく親しくなったクラスメイトだ。セイは話題が豊富でボケと突っ込みの合間が抜群。勉強はけっこうできるのに優等生らしさがまったくなく、つきあいがめっぽういい。ただ、好奇心旺盛で無頼の知りたがり屋だった。セイにはサトの住んでいる神支村の祭りについて教えることを約束した。山間の小さな集落にある神支神社の祭りには、恒例の子供向けイベント「ねずみ石さがし」がある。

祭りの夜には、ねずみ石と呼ばれる「子」という漢字が入った七つの石が、お祓いをうけた後にありがたいご利益を授かり、村のあちこちにこっそり隠される。それを子供たちが探す。石を見つけたら願い託す特別な石だ。一生に一度とも言われている。サトには、四年前のお祭りの記憶がない。ねずみ石を探して迷子になり、翌朝山の中で見つけられた。熱を出して寝込み、元気になったら、夜の記憶がごっそり抜けていた。

同じ夜、村では尾ヶ滝という小さな滝のそばに住んでいた女子高校生とお母さんが惨殺されていた。事件は未解決で、犯人はまだ捕まっていない。事件を担当する刑事は、犯人を見てるんじゃないかと、サトにしつこく会いにくる。サトにとっては胸のざわつく相手で気に食わない。セイはその殺人事件に興味を持ったらしい。そして四年前に殺された三島理恵と同級生で、事件にこだわっていた顔なじみのタマさんが殺された。

なんか微妙に引っかかる部分があって、うまく乗り切れなかった。まずサトが一番大好きな近所のおにいちゃんの修ちゃんに嫉妬をしたりと、サトに対するセイの執着が理解できなかった。そのセイや修ちゃんも、サトに何やら隠したまま自分本位に行動を命じてきたりと、イライラを感じさせるところが多々ある。それには後に明らかにされる理由があるのだが、サトにとっては知ったことではない。そういう自分勝手が鼻についた。

中盤になってからは幾分読みやすくなるのだが、「ねずみ石」などの土俗的な魅力が生かされていたとは思えず、セイや修ちゃんのことはサト目線で語られているけれど、サト自身は四年前の一夜の記憶がないとだけしか提示されておらず、どういう性格の少年なのかわからないままでは感情移入がしづらい。そうして途中から一人で行動することになる主人公サトの人物像が見えてこないまま、気がつけば犯人と向き合っている。

そういうわけで、美点を見つけられないまま読み終えてしまった。書店ものは新シリーズがスタートしてまんねり気味をひょいと避けた。ミステリ色が薄い「夏のくじら」では、よさこい祭りの熱気にわくわくした。ただ「片耳うさぎ」に系譜する作風はまだまだ問題点がある。これからもっと頑張れという感じでしょうか。というか、光文社の編集者よ、しっかりせい。他社は、この作家を育てているぞ。なんてね。

ポチッとお願いします。その一つが励みになります。 にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

大崎梢
トラックバック(2)  コメント(2) 

Next |  Back

comments

私も微妙に乗り切れなかったです。
大崎さんの作品では「スノーフレーク」は結構好きなんですけど、なんだか読んでいて引っかかる作家さんですよね。

他社作品ではうまく育てられているんですね、大崎さん。

あ、今年も残りわずかですが、いろいろとコメントありがとうございました。来年もよろしくお願いします。

じゃじゃまま:2009/12/29(火) 23:11 | URL | [編集]

じゃじゃままさん
同じく乗せませんでしたか。
ミステリが濃くなると、おかしくなるような気がします。
それとやはり出版社側にも問題があるような…。

こちらこそ来年もよろしくお願いします。
お互いにいい読書をしましょう。

しんちゃん:2009/12/31(木) 22:27 | URL | [編集]

コメントの投稿











 管理者にだけ表示を許可
trackback
この記事のトラックバックURL

「ねずみ石」大崎梢


ねずみ石クチコミを見る 「片耳うさぎ」を思わせるかわいらしい表紙のとおり、主人公は中学生とはいえ、まだ小学生に片足を突っ込んでいるような幼さの残る中学1年生の男の子サトです。なのに起こった事件はかなり凄惨です。そのギャップにちょっととまどいましたが、...

2009/11/30(月) 19:09 | 本のある生活

ねずみ石 大崎梢著。


≪★★☆≫ サトの住む村では、祭りの日は子供たちがねずみ石を探す。願い事が一つだけ叶うとされている石だ。 4年前の祭りの日、ねずみ石を探していたはずのサト。そして、その祭りの日に、村では母娘の惨殺事件が起きていた。 サトにはその夜の記憶がない。 なにかを見...

2009/12/29(火) 23:04 | じゃじゃままブックレビュー

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。