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    2009

11.11

「新参者」東野圭吾

新参者新参者
(2009/09/18)
東野 圭吾

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日本橋人形町。都営新宿線を降りると、明治座の前を通り、清洲橋通りを渡ると人形町に向かう。反対側から、脱いだ上着を肩に担いだワイシャツ姿の男性が何人も歩いてくる。都営浅草線の人形町駅に行くまでの小さな商店街が甘酒横丁だ。お世辞にも、最先端の街とはいえない。洋服店に飾ってあるのは中高年女性をターゲットにした商品ばかりだし、昼間は爪楊枝で歯を掃除しながら歩くサラリーマンが歩道を占拠する。唯一の取り柄は、昔ながらの江戸情緒が残っている点だ。

人形町にほど近い小伝馬町で殺人事件が起こった。独り暮らしの四十五歳の女性が、自宅マンションで首を絞められて死んでいるのが発見された。部屋は荒らされておらず、顔見知りの犯行の可能性が高いらしい。被害者の女性は最近夫と別れて、自立した生活を始めたばかりだった。息子とも殆ど会っておらず、なぜ縁もゆかりもない日本橋にやってきたのかも不明。この街にとっては謎の新参者というわけだ。そして新参者がもう一人。練馬署から日本橋署に赴任して間もない刑事の加賀恭一郎だ。

被害者の部屋を訪れていた保険屋のアリバイを証明する煎餅屋「あまから」、被害社宅にあった人形焼きと同じものを買っていた小僧が働く料亭「まつ矢」、被害者が立ち寄っていた嫁姑問題に悩む瀬戸物屋「柳沢商店」、犬の散歩の途中でよく顔を合わせていた「寺田時計店」……。加賀はふらりとそれらの店を訪ねて事件について聞き込み、人々の家族間で抱えている秘密の苦しみから解放し、なおかつ殺人事件の真相に少しずつ迫ってゆく。全九章で構成された連作短篇でありながら長編でもある巧い作品。

なんと言っても加賀刑事が格好良すぎ。飄々とした表情で人々と紳士に向き合い、手柄を上げようと焦らずに、いつも冷静に鋭い洞察力を駆使し、人情味溢れる自分だけの信念を強く持ち、そして、いつの間にか住人に認められ街に溶け込んでいる。空気のような存在でありながら、その存在感はとても印象的だ。だが本書の主人公はあくまでも被害者の関係者や人形町の住人たちだ。そんな彼らの一時の潤滑油となるのが加賀刑事である。下町の家族小説としても読め、上質なミステリとしても堪能できて、満足感を存分に得る作品であった。

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東野圭吾
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comments

こんばんわ^^
苗坊と申します。
たこやきさんのブログから参りました。
TBさせていただきました。(反映されておりますでしょうか・・・)
凄い読書量ですね^^
読んだ事のない作家さんの記事がたくさんあるので、参考にさせていただきたいと思います^^

加賀刑事シリーズが大好きで、この作品も読むのを楽しみにしていました。
かっこよすぎですね。
捜査に関係のない出来事でも、関係者を安心させるために調べる加賀さんはカッコイイと思います。
東野作品では珍しく連作短編だったのも新鮮でした。
話が微妙にリンクしていたり、だんだん事件の真相が近づいていったり、読む手が止まりませんでした。

また、お伺いさせていただきたいと思います。
よろしくお願いいたします。

苗坊:2010/01/11(月) 00:56 | URL | [編集]

苗坊さん、こんばんは。
書店でジャケを見ては、図書館で予約。
気に入ればその作家の他の作品をも読む。
そうしていると、こんな作家カテゴリになりました^^;

このシリーズは持っているけど読めていないことが多いです。
というか、東野作品のほとんどがそうです(汗)
本書は今までにない構成でしたね。
街の住人たちを描いているようで、加賀刑事の印象ばかりが残りました。
こういう連作を読んだのは初めてかもしれません。

こちらこそ、よろしくお願いします。

しんちゃん:2010/01/11(月) 22:15 | URL | [編集]

あーっ;;;すみません!
新年のご挨拶がてらコメントを残す筈が、ついうっかりTBを送ってしまいましたーっ(焦)あぁ、なんてこと;;;本当に申し分けないですm(__)m

ということで、今更ですが・・・。
あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

構成といい、内容といい、とっても良い作品でしたね~。私もこのシリーズは殆ど読んでないので、今年は読破したいと目論んでいます。が、すでに「卒業」が積読本の山に埋もれて・・・;;;がんばって発掘せねば!
今年はまた色んな本のお話をさせてくださいね。よろしくお願いします。

すずな:2010/01/12(火) 05:40 | URL | [編集]

すずなさん
あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
って、こちらこそ不精をしていました^^;

「卒業」は読んだ記憶があるけど、ここを始める前でした。
確か学園ミステリだったような…。
すでに手元にないし、どうしたものだろう。
とりあえず、持ってる本から読もう、っと。

しんちゃん:2010/01/12(火) 18:03 | URL | [編集]

いつも読み終えてから、他の作品読んでみようと思うのに、そのまま。
犯人探しのようでいて、事件の捜査だけではなく、関わった人たちの優しい嘘の真実に付き合ってあげたり、それでいてきちんとミステリとして犯人にたどり着いて・・・。

すごいですよね~。本待ってる間にドラマ始まってしまったので、余計にイメージが膨らんで、頭の中では役者が動いてしゃべりまくってました。(笑)

じゃじゃまま:2010/06/18(金) 12:21 | URL | [編集]

じゃじゃままさん
本読んで、テレビドラマは見ずです。
でも今後の加賀さんは阿部ちゃんかなぁ。
ぜんぜんイコールになってないけど、そうなりそうです。
剣道しそうに見えないんだよ、阿部ちゃん。

しんちゃん:2010/06/19(土) 22:29 | URL | [編集]

しんちゃん、お久しぶり。元気?
私は10キロになった娘を毎日抱っこで
(ベビカ乗らないの)また痩せた~。

この加賀刑事のシリーズが大好きで
読みたくて買うの我慢してたら旦那の父が
貸してくれてやっと読めたよ~。

とっても読みやすく(一話読んだら、また明日ってできるから)とっても、面白かった。

加賀刑事のシリーズほとんど読んでると思うけど、この本の前って何の話しだっけ?
それが分からなくて、またこの前の話しを次は読みたいって思うわー。

しんちゃん日記、読んでこれなら読めそうって本をゆっくり読んでいくつもり~。

まだ、時間がなくて1話、1話こんな風だったら読みやすいから、お勧めあたら教えて。
文庫だと助かる。買いやすいから。

色々話したいけど、長くなりそうだから今回はこの辺で(笑)



まる:2010/09/03(金) 00:52 | URL | [編集]

まるちゃん、まいど!

自分は、夏バテ&夏風邪にやられながらも日々頑張ってます。
といっても、最近仕事中のギックリ腰で早退しましたけど。
でも次の日が公休だったので助かりました。
毎日、暑っいよね~。寒いのもヤだけど、暑いのはもういいや。

調べてみました。

加賀恭一郎シリーズ
卒業―雪月花殺人ゲーム(1986年、講談社/1989年、講談社文庫)
『卒業』に改題(2009年、文庫新装版時)
眠りの森(1989年、講談社/1992年、講談社文庫)
どちらかが彼女を殺した(1996年、講談社ノベルス/1999年、講談社文庫)
悪意(1996年、双葉社/2000年、講談社ノベルス/2001年、講談社文庫)
私が彼を殺した(1999年、講談社ノベルス/2002年、講談社文庫)
嘘をもうひとつだけ(2000年、講談社/2003年、講談社文庫)
赤い指(2006年、講談社/2009年、講談社文庫)
新参者(2009年、講談社)

詳しくはこちらをどうぞ。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%B1%E9%87%8E%E5%9C%AD%E5%90%BE

読みやすい連作短編を希望ですね。了解です。
でも、、今酔ってるので、思考回路が停止しているようです。

漫画「ママはテンパリスト」は読みましたか?

しんちゃん:2010/09/03(金) 22:47 | URL | [編集]

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