--

--.--

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
ポチッとお願いします。その一つが励みになります。 にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

スポンサー広告
トラックバック(-)  コメント(-) 

    2009

11.14

「ラストダンス」堂場瞬一

ラストダンスラストダンス
(2009/09/18)
堂場 瞬一

商品詳細を見る

ドラフト二位で即戦力と期待された樋口のプロ入りしてからの十八年間は、タイトル争いに絡むどころか、一軍の準レギュラーレベルだった。主な仕事は守備固めと、レギュラーのキャッチャーを休ませる日の先発。年間百試合以上出場したシーズンは四回しかないし、規定打席に達したことは一度もない。打撃では何も期待されていない選手だった。そして今、四十歳になって二軍落ちしている。怪我もあったが、一軍にもう居場所がないのは明らかだった。

真田誠。ドラフト五位でプロ入りしてからはあっという間にのし上がった。稀代のトリックスター、ショーマン、そして大エース。最多勝三回、最優秀防御率三回、最多奪三振二回。唯一二十勝ラインに達した年には、この三つのタイトルを揃えて投手三冠に輝いている。一方で、その四年後にカムバック賞を獲得したのは、頻繁な怪我で苦労している証である。何回かの大きな故障がなければ、とうに二百勝ラインに達していただろう。今年も怪我で出遅れ、八月に入ってまだ二勝六敗。

プロ野球「スターズ」の同期、真田誠と樋口孝明。今季、球界最年長・四十歳の二人に引き際が訪れた。二軍監督要請という形で引退勧告を受けた樋口に対し、真田はシーズン半ばで突然引退会見を行う。ところが引退宣言以降の登板で真田は連勝。球団上層部も巻きこんだ真田劇場が開幕し、低迷していたチームも優勝争いにからむ快進撃を始めた。シーズン終盤、正捕手の負傷で一軍に昇格した樋口と真田にあの日以来となる十七年ぶりのバッテリーを組む日が到来する…。

この作家のスポーツ小説は安心して読むことができる。いや、それどころか、対照的なタイプの二人が引退を目前に控え、十七年前にただ一度だけバッテリーを組んで大敗をしたことで避けあっていた二人が、お互いを認め合うようになっていくところに引き込まれ、そこに快感がもたらされた。また試合の中で選手同士が繰り広げる駆け引きと、しんと静まった臨場感がたまらない。手に汗握るとはまさにこのこと。野球に興味がなくても、夢中に読ませてしまう吸引力がここにはあった。


ポチッとお願いします。その一つが励みになります。 にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

その他の作家
トラックバック(0)  コメント(0) 

Next |  Back

comments

コメントの投稿











 管理者にだけ表示を許可
trackback
この記事のトラックバックURL

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。