--

--.--

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
ポチッとお願いします。その一つが励みになります。 にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

スポンサー広告
トラックバック(-)  コメント(-) 

    2009

12.02

「オチケン」大倉崇裕

オチケン! (ミステリーYA!)オチケン! (ミステリーYA!)
(2007/10)
大倉 崇裕

商品詳細を見る

大学に入学して早々、廃部の危機に瀕した落研(落語研究会)に入部するはめになった越智健一。そこで待ち受けていたのは、古い部室(幽霊が出る噂アリ)と、風変わりな二人の先輩―天才的な落語の才能を持つ(らしい)、飄々とした岸と、爽やか青年なのに、なぜか押しが強い中村―だった。落語なんてまったく知らず冷や汗ものなのに、勝手な先輩たちに振り回され、ろくに授業も出られず、サークル間の陰謀にも巻き込まれる。そのうえ、キャンパスで奇妙な事件が起きて…。抱腹絶倒の中篇を二篇収録した、連作落語ミステリー。

そもそも、岸弥一郎という先輩のことも、今年二年生になる中村誠一という先輩のことも、越智は何も知らない。さらに言えば、自分が在籍している落研のことも、そして、自分がなぜ落研に入部しなければいけないのかも。落研の部員は岸と中村、それに越智の三人だけ。この学校は、部員が三人を切ると、自動的に廃部にされる。だから今年は、最低でもひとり入部させる必要があった。そうして岸に連れてこられたのが越智だった。名前が越智健一でオチケンとシャレているという理由で。

落研の部室がある黎明棟は、ほぼすべての公認文化系団体の部室があり、満室状態が続いていた。つまり、新たに公認された団体には、部室がないということだ。だから彼らは、どこかの部が廃部になるのを、いまかいまかと待っている。そしていま、もっとも廃部に近いのが、落研だった。昨今のブームで部員百三十人の「お笑い研究会」、部員数は三十二名で結成二十年目の「釣竿会」、ボランティア活動を中心にしている部員二十人の「折り紙の会」の三団体が、「落研」の部室を狙っていた。

問題は部室の使用申請書にあった。五月に行われる文化系団体総会を通じて学校側へ提出する。それを怠ると、部室を追いだされてしまう。二回までは、厳重注意で再発行してもらえる。三枚目をなくしたら、それでお終り。ところが、岸がすでに二枚なくし、部室の金庫にある申請書が再発行をしてもらえる最後の一枚だった。その申請書が紛失した。部室で寿限無を語る幽霊の声を聞く(「幽霊寿限無」)、馬術部の依頼で喫煙する未成年部員たちを盗撮した犯人を調べる(「馬術部の醜聞」)。そして申請書はどこに?

お人よしでバカ正直な越智君は、単位の必要な授業に出られず、アルバイトも探せず、オチケン部員でいることの意義を見出せない中、何かと騒動を引き寄せてしまう巻き込まれ系。謎の多いミステリアスな先輩二人が魅力的で、落語がヒントとなる事件解明も軽妙。また合間に導入される落語の内容も判りやすい。ただ退学や廃部の条件は厳しすぎでしょ。そういうツッコミ部分はあるものの、肩肘はらずに軽く読める一冊。序章っぽい感じなので、先輩たちのキャラが鮮明になった続編「オチケン、ピンチ!!」の方も気になる。

ポチッとお願いします。その一つが励みになります。 にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

大倉崇裕
トラックバック(1)  コメント(0) 

Next |  Back

comments

コメントの投稿











 管理者にだけ表示を許可
trackback
この記事のトラックバックURL

オチケン!


著者:大倉 崇裕 出版社:理論社(ミステリーYA!) 紹介文: 今回は大学の落研を舞台にした、青春落語ミステリです。 越智健一という名前のせいで、廃部寸前の落研(オチケン)に入部させられてしまった主人公。 大倉崇裕さんの作品に登場する人物は"のほほん"としているこ...

2009/12/04(金) 00:10 | どくしょ。るーむ。

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。