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    2009

12.03

「ロード&ゴー」日明恩

ロード&ゴーロード&ゴー
(2009/10/21)
日明 恩

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東京消防庁に入庁して十五年、元暴走族のヘッドという過去を持つ生田温志は周囲も認める熟練した運転技術を持っているベテラン機関員。だが、今に至るまで運転してきたのは消防車で、救急車ではない。ともに緊急車両ではあるが、求められる運転技術はまったく異なる。恵比寿出張所に異動して二ヶ月。救急車の機関員として、自分はまだまだということを生田は自覚していた。

その日、隊長の筒井、救命士の森英利子、機関員の生田の三人は、いつものように救急搬送を繰り返し、給油してから出張所に戻ろうとしていた。その時、路上で倒れていた男を発見して車内に収容したところ、男は突然刃物を森の喉に突きつけた。悠木と名乗ったその男は、家族を人質に取られ、謎の男に命じられて爆弾を持って救急車をジャックした。そして爆弾は犯人の遠隔操作で爆発させることができる。

犯人の指示は、救急車のルールを守って時間内に指定された病院へ向かうこと。同じ頃、警視庁とテレビ各局に犯人から犯行声明が入った。二億円を要求する。車内の様子がすべて無線で傍受され、ネットにアップされる中、タイムリミットを目指して走る爆弾が詰まれた救急車と、それを追いかけるマスコミ車両、さらに空撮するヘリコプターが、東京の街中を駆け巡る。犯人グループの真の目的は何なのか?

まず、救急車や出張所、救急隊員たちの役割が細かく描かれている。さらに、救急搬送の問題点や受け入れる側の病院の内情なども問題提起されている。救急隊員や医者は出来る範囲の中で精一杯のことを尽くしている。それでも起こる妊婦の受け入れ拒否によるたらい回しなど、どこに不備があるのかが判りやすく提示されている。それにも関わらず、システムが一向に改善されないのは誰が悪いのか。本書の鍵はそこにある。

生田の運転する救急車内部の刻々と変わる状況、無線を統括する冷静な通信員の鬼島、消防無線の傍受が趣味という女子高生の真琴、犯人からの犯行声明を握りつぶしてしまった報道番組スタッフの徳居、対応に追われる警視庁、そしてその他の消防職員たち。それぞれの視点で立場を変えて物事を見せる物語の面白さに興奮する。さらに怒涛の赤い展開は圧巻の一言。街中をノンストップで走りぬける救急車のように一気に読ませる作品だった。

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comments

こんばんは。
有川浩さんが、ブログで太鼓判を押していた作品だったので気になって、図書館予約待ち中なのですがやはり面白いようですね。

結構ハラハラするのかな?
読むのが楽しみです♪

ぱんだ:2009/12/03(木) 23:04 | URL | [編集]

ぱんださん、こんばんは。
特別に変わった内容ではありませんでした。
ただこの作家の場合、毎回お決まりの派手な展開が面白いと思います。
映画版「踊る~」みたいな。

しんちゃん:2009/12/05(土) 22:00 | URL | [編集]

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