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    2009

12.07

「僕たちの旅の話をしよう」小路幸也

僕たちの旅の話をしよう (MF文庫ダ・ヴィンチ)僕たちの旅の話をしよう (MF文庫ダ・ヴィンチ)
(2009/10)
小路 幸也

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山奥の小さな村に住む少女が、十個の赤い風船に手紙を託して空に放った。その風船を受け取ったのは、東京に住む三人の少年少女。やがて少女の手紙を介して知り合った少年たちは、チャットで話し、実際に会って親交を深め、三人で夏休みに少女に会いに行くことを計画する。しかし、そこにはお金の問題、親の問題があり、さらに理不尽な現実が事件となって立ちふさがった。

どれほど遠くのものでも見えてしまう小五の芳野健一。お父さんは元メジャーリーガー。野球ができなくなってからは、スピリチュアルなものにお金をつぎ込んでなんとかしてもらおうとしている。料理研究家のお母さんは忙しくてほとんど家にいない。超高層マンションの最上階という家のことは、変わり者のユウジおじさんの恋人・真屋さんが完璧にこなしてくれている。

どんな匂いもかぎわける小六の喜田麻里安。お母さんは小さなスナックのママをやっている。家は最下層だけど、お金持ちの人のことをうらやましいと思ったことはない。生まれたときからずっとこういう生活だからどうしようもない。そしてカンザキがいる。お母さんのスナックの用心棒兼お母さんのパートタイム愛人兼バーテンダー。とはいっても、実質はお母さんのヒモ。

あらゆる音を拾う耳を持つ小六の米沢隼人。隼人はかつて心臓の手術で一年近く入院していた。だから六年生といっても年齢はひとつ上。母は家を出て新しい家族を作り、弁護士の父と四つ上の兄という男ばかりの家の中は、それなりにうまくやっている。大人の事情はよくわからないが、しょうがないと納得している。人生は、いろいろある。臨死体験をした隼人は、十三歳でそこまで悟っていた。

風船に手紙を託した小六の藤倉舞は、山の谷にある小さな集落に祖父母と暮らしている。山の森の中なので、インターネットも、携帯電話も電波がとどかない。学校に先生は二人いるが、生徒は舞ひとり。おばあちゃんといっしょに家事を全部やり、おじいちゃんの畑の手伝いもしている。村には商店がなくなってしまったので、近くのお年寄りたちの分も一緒に、ふもとの町まで買い物にもいっている

三人はただ山村の少女のもとに遊びに行きたいだけなのに、子供という力の弱さが邪魔をする。子供って、大人の人の助けがないと生きていけない。でも、どうして大人は子供のことを考えないのか。大人の都合で振り回される子供はかわいそうだ。しかし、大人は大人で世間というしがらみがあるので柔軟に動くことができない。その点、子供は自由だ。後先考えずに無茶だってできる。彼ら子供たちの、一夏の冒険に、わくわくの一冊だった。

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小路幸也
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僕たちの旅の話をしよう(小路幸也)


わくわく。子供達の冒険に心躍る物語でした。そして、最後はホロリ。はぁ~良いお話を読んだな~。

2010/04/29(木) 12:49 | Bookworm

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2014/06/19(木) 23:22 |

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