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    2009

12.27

「天使の耳の物語」成井豊

天使の耳の物語天使の耳の物語
(2009/11/02)
成井 豊

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三沢静治は大学を卒業後、都立高校の教諭になった。詠子は内定をもらっていた広告代理店に就職。三年目に結婚。一年後に妊娠して、それで生まれたのが響太で、さらに三年後に生まれたのが奏だった。息子の響太の方は内向的なのが気になったが、その分、成績優秀で、有名大学の法学部に現役で合格した。娘の奏は、現在は私立大学の文学部に通っている一年生。快活で、常にたくさんの友達を持っていた。奏が大学に進学して、そろそろ子育てもゴールに近づいたと思っていた。

ある日、不慮の事故によって、病院で目覚めた静治は、頭の怪我が原因だろうか、他人の心を読み取る能力を持ってしまった。が、これが「読み取る」と言えるだろうか。読み取るつもりなんかないのに、勝手に耳に飛び込んでくる。こちらに選択権はない。こんな力、持てても、全然うれしくない。なんということだ。自分が思っていたほど、家族に愛されていなかった。何もかもがうまく行っている、と思っていた。夫婦の関係はもちろん、親子の関係もきわめて良好だと思っていた。

クソジジイとか、頑固ジジイとか。響太と奏の声だ。家族のことは、大きな問題さえなければ、それでいいと思っていた。必死に働いてきた。それは、自分のためでもあるが、同時に家族のためだと思っていた。確かに、家族より仕事を優先にしたことは多々ある。だが詠子や響太や奏の言い分は違う。自分のことしか考えてないと言う。響太は就職をしないでミュージシャンになると言い出し、奏はどうも恋をしているらしくイライラしている。いつのまにか心が離れてしまった家族を取り戻したいお父さんの奮闘記。

全体的に読みやすく、家族の中で浮いているお父さんの立ち居地とかはふつうに面白かった。その一方で、安易に先の展開が見えてしまうことや、心の声が聞こえるという設定にしても、あっさりしすぎのように思えた。それと小さな世界で小さく動いていると思っていたら、舞台の原作らしいことを読後に知った。舞台の演目ならこれぐらいで纏めるのが丁度いいのかもしれない。しかし一冊の本としては、記憶に残るようなパンチ力に欠けていたように思う。劇団ファンの人にはゴメンなさい。

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comments

こんばんは。
私はこの劇団の作品をよく見るのですが、どの話も「ベタな話」が多いので、パンチに欠けるというしんちゃんの感想にも納得です。

あと、物語の世界が狭いっていうのはハッとさせられました。なるほど。
本で「読ませる」ものと。舞台で「魅せる」ものでは違うんだなぁ、と、改めて思いました。

ぱんだ:2009/12/28(月) 23:37 | URL | [編集]

ぱんださん、こんばんは。
劇団の方とは存じ上げず、読んだ本に対して思ったことを書いてみました。
これが舞台になれば、まったく違うものになるのでしょうね。
自分は本谷有希子さんの本が大好きです。一度は劇団・本谷有希子の公演を見に行きたいと思いつつ、夢叶わず。いつか!

しんちゃん:2009/12/29(火) 22:15 | URL | [編集]

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