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    2010

01.01

「横道世之介」吉田修一

横道世之介横道世之介
(2009/09/16)
吉田 修一

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名前を横道世之介という。長崎の港町生まれ。大学進学のため、たった今東京へ出てきたばかりの十八歳。とはいっても、世之介が契約したワンルームマンションは限りなく埼玉に近い。世之介は入学式で知り合った倉持や同じクラスの阿久津唯とサンバサークルに流れで入会し、サークルの先輩の紹介で始めた一流ホテルの夜勤アルバイトに精を出し、高級娼婦と噂されている年上女性の片瀬千春と知り合い惚れて悩み、一緒に教習所に通い始めた加藤の部屋にクーラーがあるからと入り浸り、教習所ではマイペースなお嬢様の詳子と出会い惚れられる……。呑気な大学生の世之介が歩む十二ヶ月。

そうした縦軸とは別に、世之介と関わった人たちの十数年から二十年後の生活が、所々に横軸として現在形で挿し挟まれている。妊娠をきっかけに大学を辞めて結婚した倉持と唯は十四歳の娘の早熟した恋に悩み、女の子に興味がない加藤は大学四年から付き合っている相方と一緒に暮らし、片瀬千春はかつての人脈使って芸術家のマネージャーをやりながらラジオで人生相談をし、詳子は国連の職員としてアフリカの難民キャンプで働いている。彼らは何かがきっかけで、横道世之介という青年がいた事を思い出す。そして、当の世之介の現在は……。

横道世之介は、嫌みのない図々しさで相手の懐に入り込んで、誘われた人の頼みは断れないお人好し。ボーっとして、とりたてて取り柄もないけれど、決して人を偏見などでは区別をしない。ある登場人物はこうつぶやく。世之介と出会った人生と出会わなかった人生で何かが変わるだろうか。たぶん何も変わりはない。ただ青春時代に世之介と出会わなかった人がこの世には大勢いるのかと思うと、なぜか自分が得をしたような気持ちになってくる。なんでもないような存在だけど、なんとんく愛される魅力があるのだ。心優しくなれて、ほんのちょっぴりじんとくる。そんな一冊だった。


吉田修一さんのサイン。

吉田

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comments

こんばんは。お久しぶりです。
なんだか愛おしくなるような作品でしたね。
何気ないのに、とても印象深かったです。

おお!サイン入本だ!
サインまでも愛おしいです(笑)

ia.:2010/06/11(金) 01:11 | URL | [編集]

iaさん、こんばんは。
どこにでもいそうな青年。
そんな世之介だから親近感がわくのでしょうね。
これは借りる予定でしたけど、買っちゃった^^)←ミーハー

しんちゃん:2010/06/12(土) 21:52 | URL | [編集]

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【横道世之介】 吉田修一 著


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横道世之介


著者:吉田 修一 出版:毎日新聞社 『横道世之介』タイトルからして楽しそうです。 普通っぽいのに、普通よりちょっといい感じの大学生・横道世之介が、80年代の東京の街で普通に生きる青春グラフティ。 時に戸惑い、時に悩みながら、伸びやかに心地よく疾走していく世之...

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