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    2010

01.11

「世界クッキー」川上未映子

世界クッキー世界クッキー
(2009/11/13)
川上 未映子

商品詳細を見る

「そら頭はでかいです、世界がすこんと入ります」に続くエッセイ集の第二弾。二〇〇七年の後半から二〇〇九年の真んなかあたりまでの約二年間の色々な媒体に発表した文章をぎゅっとまとめたもので、「からだのひみつ」「ことばのふしぎ」「ありがとうございました」「きせつもめぐる」「たび、けものたち」「ほんよみあれこれ」「まいにちいきている」「ときがみえます」という八つの分野で構成されている。

「からだのひみつ」では、パンツをくるっとさげてぺろんとお尻を出すことで、ぐずぐずいう二人の甥っ子を一網打尽にしていたら、というエピソードの顛末に噴き出してしまった。また、川上作品では女性の身体について描写されることが多く、その元ネタにほほうとなる。「ことばのふしぎ」は、かなり哲学的でちょっとお堅い。でも言葉に対してすごく真摯に向き合っている印象を受けた。ふつうに生活をしていても、ふつうはこんなことを考えない。すごいね。

「ありがとうございました」は、芥川賞、坪内逍遥大賞、中原中也賞といった賞を受賞した時の文章が集められている。芥川賞受賞のとき、地元関西では彼女のテレビ出演が続いていた。自分はひょっとするとすべて見ていたかも。「きせつもめぐる」は、季節感のある文章が集められ、中でも、たったひとつのクリスマスの思い出に涙しそうになり、酒に酔って記憶をなくすことの怖さにいたく共感した。

「たび、けものたち」は、ドイツなど旅行した先で思ったこと。文章が詩的で、うきうき気分よりも、どこかさみしさがあった。「ほんよみあれこれ」は、本好きなら興味深い内容だと思う。はっとしたのは、大人になってしまえば、自分の好みに合った本を読み、それは逆から言えば、自分の読みたくないものや自分の予想外にあるものは読まなくなったということ。乱読のつもりでいたが、実は偏った読書ばかりしていたことに気づいた。

「まいにちいきている」は、あるあると共感することもあれば、そんな視点で考えたことないぞ、と目からウロコすることもあった。中でも不思議なのは、かつての友人の電話番号。疎遠になってかけることがないのに、今でもその番号をすぐに思い出すことができる。毎日かけた恋人だったあの人の番号が思い出せないのに。この違いって、何でしょう? 「ときがみえます」は、日常の中でふと見えてくること。やはり彼女は人とは違う感性を持っている、と強く思った。

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川上未映子
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comments

山口の中原中也記念館で、
受賞記念として?
川上さんの奥歯(展示:本物)を拝見しました★

きれいでした(。-_-。)ポッ
(奥歯を展示って、作家初??)

この本の存在、
知りませんでした★
しんちゃん、
ありがとです♪

つたまる:2010/01/11(月) 19:37 | URL | [編集]

つたさん
イン歯―、関連だとはわかる。
でも、その展示はキワドくないかい?
自分がそれを見たら引くかも^^;

えっ!、知りませんでしたか。
新刊ネットというサイトに登録してみては。
うっかり抜けがなくなりますよ!

しんちゃん:2010/01/11(月) 22:48 | URL | [編集]

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世界クッキー<川上美映子>-本:2010-28-


世界クッキークチコミを見る # 出版社: 文藝春秋 (2009/11/13) # ISBN-10: 4163712909 評価:89点 芥川賞作家、川上美映子が色々な新聞や雑誌に書いたエッセイを集めたもの。 著者があとがきで書いているように、お題も長さも様々で色とりどり。悪く言えばバラバラ。だ...

2010/05/08(土) 00:42 | デコ親父はいつも減量中

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