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    2010

01.19

「田舎の刑事の闘病記」滝田務雄

田舎の刑事の闘病記 (ミステリ・フロンティア)田舎の刑事の闘病記 (ミステリ・フロンティア)
(2009/11/20)
滝田 務雄

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部下の白石の無能ぶりに卒倒し、病院に運ばれた黒川刑事。折しも入院病棟では、不審者が頻繁に病室に侵入しているらしい形跡が見られ…。表題作「田舎の刑事の闘病記」をはじめ六編を収録。田舎でだって難事件は起こる。鬼刑事黒川鈴木、今日も奮闘中。猿を追いかけ、蜂に追いかけられ、奥さんと台湾旅行に出かけて散々な目にあう黒川、今回は殺人事件にも遭遇します。お待たせしました、ミステリーズ!新人賞受賞作家による、待望の脱力系ミステリ・シリーズ第二弾。

「田舎の刑事の夏休みの絵日記」
たださえ暑い夏の日の午後。黒川刑事がなにげなく窓から裏庭を見たら、部下の白石が子ども用のビニールプールを出して行水をしていた。逃げ出した白石は近くの川を下流に向かって泳いでいた。鬼の形相で追跡する黒川だったが、二人は不審者に間違われて逮捕されてしまう。捕まえたのは管轄外の狛沢刑事。その後、黒川たちが追いかけっこしていた河原で死体が見つかった。容疑者は狛沢刑事。狛沢は双子の兄弟で、二人とも刑事だった。

「田舎の刑事の昆虫記」
ハチの研究施設からミツバチの巣箱が盗まれた。黒川刑事は過去に同種の事件がこの近くにあったことに目を留めた。ミツバチ研究の専門家である大学教授の自宅で火災が起きて、一人暮らしの教授は温室の中でハチに刺されてショック症状を起こして死亡していた。そこに犯人が逮捕されたと連絡が入った。容疑者の青年は、亡くなった教授からハチを盗んだという研究主任が、自分に罪を着せるために自作自演をしたのだと主張した。

「田舎の刑事の台湾旅行記」
黒川の妻が雑誌の懸賞でペアの台湾旅行を当ててしまったのが、彼の不幸の始まりであった。故宮博物院を観光して、たっぷりとお土産を抱えて売店を出たところ、日本から同じ飛行機に乗っていた白人夫婦が血相を変えて学芸員に話しかけていた。夫婦の子どもが誘拐されていた。そこに人質になったジミーくんからメールが届いた。閉じ込められた建物の窓から、「Welcome to Japan」と日本語で書いてある大きな看板が見える、と。

「田舎の刑事の闘病記」
白石を説教中に黒川は床に倒れふした。神経性胃炎は軽かったとはいえ、それでも三日ほど入院することになった。どうも入院患者が部屋を空けている間に、何者かが侵入した形跡が窺えるようなことが、たびたび起きていた。不倫スキャンダルで騒がれている時代劇俳優。窃盗事件が起きたビルを清掃していた職員。連続ビル荒らしが起きるビルのカルチャースクールに通っていたおばあちゃんと孫娘。黒川はこの三人の入院患者が気になった。

「田舎の刑事の動物記」
町は山から下りてきた野性のサルによる問題に悩まされていた。動物行動学の大学教授がいうには、ボスザルをこらしめて山奥に追い返せば、サルの群れは人里からいなくなるらしい。そのボスザルがスーパーに現れ、教授が追いかけたところ、屋上でサルは殺されていた。この変人教授、自分がサルを殺した犯人ではないというはっきりした証拠を見せられないうちは、どうしても取調室を出ないと居座ってしまった。

「田舎の刑事の冬休みの絵日記」
不法投棄をおこなっていた業者が摘発され、有害物質も投棄されているのが見つかった。不正軽油を生成してミニロータリーで販売していた男がいたのだ。その男が別件で逮捕された。男のミニロータリーは廃車手続きされており、ミニロータリーばかりが集められている廃車置場に置かれていることが判明した。その廃車置場が何者かに爆破された。どうやら男はこの大事件のアリバイを作るために、軽微な犯罪でわざと逮捕されたようだ。

前作は、めちゃくちゃツボに嵌った記憶がある。だが二作目となる本書はイマイチ乗れなかった。もちろん黒川の妻のブラックさは健在だ。黒川を皮肉って、イジメて、陥れようとして…。夫の黒川に何を望んでいるのだ、という黒い笑いが楽しめる。天敵の白石のアホぶりも全編に散りばめられ、吹き出す場面も何度かあった。でもトータルで見ればすべっている印象が強い。シリーズの二作目にありがちな狙いが空回りする悪いパターンだ。面白かったという前作に対する思い入れが記憶の刷り込みになった可能性はある。だが、期待したほど笑えなかったのは事実。それでもこの著者なら次はやってくれるだろう。そういう願いを込めて、次回作に期待したい。

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