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    2010

01.30

「シアター」有川浩

シアター! (メディアワークス文庫)シアター! (メディアワークス文庫)
(2009/12/16)
有川 浩

商品詳細を見る

春川巧は生まれて初めて自己表現を叶えた演劇にのめり込み、大学時代に仲間を集って自分の劇団を立ち上げた。巧は脚本と演出を担当する。たいしたものじゃないか、と兄の司が微笑ましく見守っていられたのは学生の間までだった。卒業しても一向に就職せず演劇にかまけているとなると、さすがに眉間にシワが寄る。そのうえ、何かトラブルがあるごとに弟は兄に泣きついてくるのだ。

話は二ヶ月ほど前に遡る。巧が座長を務める劇団シアターフラッグに入団希望者が訪ねてきた。羽田千歳。台詞の巧さと動きの硬さがアンバランスで、良くも悪くも印象的だった。その正体はプロの声優だった。分野は違ってもプロが自分たちの芝居を好きだといって応募してきたのだ。自分の芸で金を稼ぐプロの世界へ届くんじゃないか。

そのためにどうするか。巧の出した結論は役者が総出演するスタイルを見直すことだった。キャストを絞った脚本に、半数近い役者が反旗を翻し辞めてしまった。それに伴い劇団の事務関係を任されている制作というポジションのスタッフも辞めた。そして、この制作が今まで劇団の赤字を立て替えており、辞めるに当たって返せという話になったという。

額は三百万。司は弟の劇団に金を貸すことに交換条件をつきつけた。今から二年で返せ。劇団が上げた収益しか認めない。返せなかったらシアターフラッグを潰せ。債務期間中の資金繰りは俺が管理する。今までみたいなどんぶり勘定が通用すると思うなよ。後に制作として、シアターフラッグの鉄血宰相と呼ばれることになる春川司の、これが誕生だった。

シアターフラッグの黒幕とも呼ばれる鉄血宰相の春川司、その弟で末っ子気質でモテる泣き虫主宰の春川巧、存在自体が場をかき回すディープインパクトの羽田千歳、複雑な思いを秘めている看板女優の早瀬牧子、牧子オンリーの忠犬石丸こと石丸翼など、彼らにはそれぞれにわかりやすいニックネームがあり、キャラの特徴がすごく掴みやすい。

また、みんなで芝居を楽しくやれたらそれでいいよねってサークルの延長だった劇団が、利益を出せなきゃプロじゃないと、お金がすべてという考えで行動し、さらに芝居を作るところが面白い。そこには財務を握る春川司の強権発動があるのだが、まったく嫌味などはなかった。というか、これまでのお金にたいする無頓着ぶりが異常すぎる。

これまでにあった乙女萌えはない。だけど、司と千歳、巧と千歳、巧と牧子など、その恋の前段階ともいえる部分では楽しめるだろう。とはいいながらも、それ以上に春川兄弟のべったりなブラコンぶりが楽しかったりする。作品の最後にはfinと打たれていた。これで終わりはもったいないと思うみんなで覆そう! それを出来るのが読者なのだ。

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有川浩
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comments

しんちゃん、こんばんは。
私も読みました~。
今作も勢いがあって面白かったですが、まだまだ続きが期待できそうな終わりですよね。
有川さんも『評判がよければ続きを書ける、そんな終わり方にした』とインタビューで仰っていたので続編に大いに期待ですよね。
読者みんなで続編への道を作って行きたいですね。

ぱんだ:2010/02/01(月) 22:28 | URL | [編集]

ぱんださん、こんばんは。
すべて解決してこそのfinですよね。
みんなで待ったをかけましょう!

しんちゃん:2010/02/01(月) 23:05 | URL | [編集]

こんにちは。
これで終わりはないですよねーっ!ぜひ、続編を読みたいものです。

すずな:2010/02/02(火) 12:49 | URL | [編集]

こんばんわ。TBさせていただきました。
お得意のラブコメは控えめでしたが、楽しめました^^
私はお兄さんの意見に賛成でしたね~
夢だけじゃ食べていけないんだよ!と読みながら強く思いました。
私も待ったをかけます^^
続編を読みたいです。

苗坊:2010/02/02(火) 21:05 | URL | [編集]

すずなさん、こんばんは。
これでお終いはもったいないっすよね。
続編はぜひぜひって感じです。

しんちゃん:2010/02/04(木) 22:02 | URL | [編集]

苗坊さん、こんばんは。
ぜんぜん甘くはなかった。でも楽しかったですよね。
夢を追うのは構わない。でもお金がザルではいかんでしょう。
それを締めたお兄さんは当たり前だけど、とても格好良かったです。
もっともっと、プロになっていく彼らの続きを、知りたーいっ!

しんちゃん:2010/02/04(木) 22:09 | URL | [編集]

面白かったです。
甘くもなく
でも、それ以上に舞台にかける
熱さみたいなものがすごく良かったです。
おそらく続くでしょうね。
って言うか続いてほしい。

す~さん:2010/02/06(土) 15:38 | URL | [編集]

す~さん
ここまで甘さのない作品ははじめてでしたね。
だけど、結構イケるじゃん、という感じでした。
彼らの成長をもっと読みたいですよね。

しんちゃん:2010/02/07(日) 10:43 | URL | [編集]

こんにちは。
やっぱり、みんな続きが読みたいって思うんですね。
いよいよこれからというところで終わってしまっているのがすごく残念です。
甘くなっていくのか、それともひたすら返済を目指すのかわかりませんが、続きを期待したいです。

shiba_moto:2010/02/11(木) 15:54 | URL | [編集]

shiba_motoさん、お返事が遅くなりました。
最後、ちょっとヘンな感じでしたね。
そこは著者のことだから続編で埋めてくれるのでしょう。
どういう方向に進もうが楽しみですね。

しんちゃん:2010/02/16(火) 12:11 | URL | [編集]

しんちゃん こんにちは。
うん、ここで終わり?でしたもんね~。
続編希望です!借金返せたかどうか、気になるし。
と、いうか糖度が低くて、足りない感じを埋めて欲しいです(爆)

たかこ:2010/03/21(日) 11:03 | URL | [編集]

たかこさん、こんばんは。
突然、本日で閉店…はナシですよね。
大阪では、一年中閉店セールをしているお店があります。
それを認めている市民でもあるのですが^^;
もちろん、次もあるでしょうね!

しんちゃん:2010/03/21(日) 22:55 | URL | [編集]

おもしろかったです!!
けど熱くなってる途中で終わられた感じ
続編かいてほしいー

みー:2010/04/29(木) 22:38 | URL | [編集]

みーさん
おもしろかったけど、でも終盤は忙しい展開でした。
次への布石と取りたい終わり方でしたね。

しんちゃん:2010/05/02(日) 22:45 | URL | [編集]

続編読みたいですよね。
個人的には、すぐに泣きつく巧にはイラッと来るので、巧の想いは叶えないで欲しいかな。
千歳と司でお願いします、って感じです。(笑)

学生時代に見た小劇団のあれこれを思い出しました。

じゃじゃまま:2010/07/12(月) 12:39 | URL | [編集]

じゃじゃままさん
千歳と司ですか。なんかそれはありすぎるなぁ。
でも巧は母性本能をくすぐるタイプだし…。
個人的には、両方を手玉にとって欲しいです。おい。

しんちゃん:2010/07/15(木) 17:36 | URL | [編集]

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