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    2010

02.01

「シャボン玉同盟」梨屋アリエ

シャボン玉同盟シャボン玉同盟
(2009/11)
梨屋 アリエ

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あぁ、梨屋アリエだ。

「ジグソー・スイッチ」
あたしがそれを見つけたのは、偶然だった。おへそから一本、ひもが垂れていた。ひもは、わずかな抵抗のあと、プチッ、と音を立てて抜けたのだった。あたしのからだは、まるで立体パズルのように、分離してしまった。復元はおもったよりも簡単だった。あたしは理想的な人物になりたくて、いらない部分をどんどんはずして自分を改造していった。すると、いらない部分だけで作られた、もう一人の嫌なあたしが動きだした。

「シャボン玉同盟」
女、女、女。世の中、女のことばっかりだ。ぼくだって興味がないわけじゃないけれど、安直すぎじゃないか。ぼくは大多数の軽薄な連中とは違う。ぼくが求めているのは、もっと尊くて美しくて完璧なものだ。そんな時にぼくは萌え缶を手に入れた。フワフワ浮かんだシャボン玉の中にはハルカがいた。シャボン玉のハルカは、どんなときでもぼくを受け入れてくれた。ぼくにはハルカしかいない。

「世界を征服する前に」
足もとに、なにかがあった。でも、それは目に見えない。なのに明らかに存在する。段の上に重心を移動しようとしたとたん、段は、足の下からするっと逃げた。見えない段は、錯覚だったのだろう。と、都合よく考えることにしたそばから、強い違和感を持つ。クラスの連中が、でこぼこしていた。みんなの足もとが浮いていたり沈んでいたりして、めちゃくちゃになってしまっている。教室のみんなには、この異変が見えていないようだ。

「連れ恋」
ぼくの心の中にタマゴがある。心の中でタマゴの中身が動いていると、ぼくは落ち着いていられなくなる。近頃、タマゴの中身は、新たな動きをするようになってきた。どうやら、そいつは殻の外にでたいようで。親友に見知らぬ女の子からメールが来た。いたずらでなければ、ぼくのところにも送ってくれたってかまわないのに。そのとき、ぼくは動きを感じた。心の中のタマゴの殻に、ピシッと亀裂が走ったのだ。ひよこが孵った。

不可思議な現象のそれら自体を見ると、とても奇妙なものだ。しかし違和感はない。なぜなら思春期の彼らは持て余した感情を心に抱えているからだ。清潔になりたくてやましい気持ちを捨てたい。二次元の女の子に夢中になる。同級生に対して上とか下とかレベルを意識する。ほのかな初恋にドキドキする。そんなもやもやをカタチとして表現したのが本書だ。これを面白いと思ったかたは、「プラネタリウム」「プラネタリウムのあとで」をどうぞ。梨屋アリエの不思議世界が堪能できると思います。

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