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    2010

03.19

「アルタンタハー 東方見聞録奇譚」長崎尚志

アルタンタハー 東方見聞録奇譚アルタンタハー 東方見聞録奇譚
(2010/01/27)
長崎 尚志

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父危篤。その報せを受けたライターの安東貞人は、病院で出会った父の戦友だという不審な男・源田から、モンゴル捕虜収容所で囁かれた「チンギス・ハーンの黄金伝説」の話を聞かされる。純粋さと胡散臭さ、疑り深さが入り混じった不思議な老人だ。半信半疑ながら貞人は、マルコ・ポーロの東方見聞録とフビライ・ハーン、奥州平泉の藤原一族、彼らに共通する一連の黄金伝説を調査していく。(「黄金の鶏」)

不忍通り沿いの古本店「古代堂」店主の篠原祐太は、古書鑑定に出向いた横浜の家で、松田一族に伝わる「御園王の黄金伝説」の財宝探しの依頼を受ける。手がかりは一枚の写真。松田の先祖と外国人とが奇妙な五輪塔と共に写っていた。調査を進めていくと、やがて松田の孫と祖父の奇妙な関係が見えてきて、さらに篠原自身も封印した過去と対峙することになり…。(「黄金の鞍」)

黄金伝説による財宝探しと、民間伝承を軸とした歴史ミステリであり、過去に縛られたふたりの男の自分探し旅を描いた作品だ。こういう取っつきにくそうなジャンルの作品は基本的に好きだ。ただ、思っていたよりもあっさりしていた。義経=チンギス・ハーン同一人物説、奥州藤原一族の消えた黄金伝説など、胸躍る題材を用いながらも、その扱いがぞんざいで、そこがもったいない。

また、余分だと思われる文章や描写が多く、スピード感に欠けているように思えた。特に二作目ではそれが悪い方に走っているような気がした。それはむずかしい本の題名を意味もなくだらだらと並べていたところだ。だから何?(怒) 暗算少女なら素直に感心できるが、天才少年と称されたボウズが東海道五十三次の宿場を抑揚もなく唱えているのと同じだ。活かされない上面の知識は読者にとって邪魔でしかない。

先にも書いたとおり嫌いではない。好きなジャンルだから、もっといい作品に仕上げて欲しい。だからこそ、あえてここまで辛らつに評してきた。人物を掘り下げることと、同じ描写を何度も鬱々と繰り返すことは違う。物語のキーとなる事柄を簡潔に伝えるのと、判りにくい例えで長々と説明するのはどちらがいいのか。さり気なく披露される博識と、知識を誇った博識では、どちらが読者に受け入れられやすいか。

元々が漫画の原作者らしい。失礼だが、漫画に疎いので存じ上げなかった。そういえば、ちょっと起の序章は長すぎるとは思ったが、起承転結はしっかりしていた。文章デビューで、歴史ミステリを選ぶなんて変人?! 一読者は、この変人、もとい、希少なジャンルを書いてくれる作家を、これからも応援したい。つうか、面白い歴史ミスを読みたい! 次回作に期待かな。

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