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    2010

03.21

「もいちどあなたにあいたいな」新井素子

もいちどあなたにあいたいなもいちどあなたにあいたいな
(2010/01)
新井 素子

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あたしの名前は菅原澪湖(みおこ)二十一歳。菅原大介・陽湖(ようこ)の一人娘だ。死んでしまった真帆ちゃんという女の子はあたしの従姉妹。父の妹であるやまとばちゃんの娘。水野真帆ちゃん、五ヶ月。菅原大介の妹である菅原和は、水野恭一さんと結婚をし、今の名字は水野さん。やまとおばちゃんがつまって、やまとばちゃんになった。真帆ちゃんは、四十近いやまとばちゃんが体外受精なんかにまで挑戦して、やっとの思いで生んだ子供だった。その子供が、死んでしまった。

誰もがまず子供好きすぎるキョウ叔父さんのことを気遣うだろう。それは当然のことだろう。だからこそ、あたしだけは、父だけは、まずやまとばちゃんを気遣わなければいけない。たとえどんなに打たれ強く見えたとしても、やまとばちゃん、実の母だもの。母なんか、やまとばちゃんのことを「和さんは強い人、きつい人」って誤解しているけど、でもそれは違うのだ。それをあたしは判っている。父も判っている。だから、あたし達がやまとばちゃんを守らないといけないのだ。

でも、それにしても、何かがおかしい。やまとばちゃんが、あたしのことを〝みーちゃん″ではなく〝澪湖″って呼ぶ。それにまた、キョウ叔父さんのことを〝キョウちゃん″ではなく〝恭一さん″と呼んでいる。これは変だ、これはおかしい。これは絶対に、変! それに、二年も三年も前の水着の日焼け跡が背中にあるって。それまでの違和感も含めて、この時のあたしは確信したのだ。やまとばちゃん……違う。この人は、今、ここにいる〝このひと″は、あたしのやまとばちゃんじゃ、ないっ!

お初の作家さんです。読み終えて巻末の著作リストを見てみると、どうやらティーン向けのレーベルでは有名な人らしい。おぼろげだが、ウン十年前に妹の本棚でこの名前を見かけたような…。目の前にあるお宝を見過ごして素通りしていたのかも。というのも、すごく面白かったからだ。まずキャラが取っつきやすい。おきゃん(死語?)な大学生の澪湖。空回りしている莫迦父の大介。リアルに呪っている母の陽湖。この親子三人の視点でリレーして、物語は展開していく。

途中、若干苦手な設定説明の部分はあるものの、頭の回転がのろそうな澪湖と同じくらいのスピードでついていくことができた。これ以上はやければ無理。そこの匙加減はさすがティーンの見方。すごく読者に親切だ。そして、見えてくる真実がなんとも切ない。でもこういうのは嫌いじゃない。頭の中で、作品タイトルがリフレインするのだ。もいちどあなたにあいたいな。もいちどあなたに、あいたいな。もう一度、あなたに、会いたいな。く~~っ! この言葉のつまった感じが、たまらない。

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comments

実は、ウン十年前からのファンです(笑)
待ちに待った長編新刊だったせいか、私的にはいま一歩という感じでして^^;でも、久しぶりの素子節にテンションはあがりましたけどね(笑)
「星へ行く船シリーズ」(コバルト文庫)や「チグリスとユーフラテス」などおススメです。…あ、でも、しんちゃんってSF苦手でしたよね、たしか^^;どっちもSFなんですけど…;;;

すずな:2010/03/22(月) 12:55 | URL | [編集]

すずなさん、お返事が遅くなりました。
有川さん経由でこの作品を知った新参者です。
こういう軽さは好きです。
でもSFとなると苦手で、しかもコバルト文庫となると…微妙だ(汗)

しんちゃん:2010/03/27(土) 18:01 | URL | [編集]

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もいちどあなたにあいたいな(新井素子)


素子さん、7年ぶりの書き下ろし長編。

2010/03/22(月) 12:48 | Bookworm

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