--

--.--

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
ポチッとお願いします。その一つが励みになります。 にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

スポンサー広告
トラックバック(-)  コメント(-) 

    2010

03.22

「高原王記」仁木英之

高原王記高原王記
(2010/02/09)
仁木 英之

商品詳細を見る

鍛え抜かれた体と心を持ち、過酷な修行の末に英雄の称号を許されたタンラ。そして、最も天に近いといわれる峰の精霊・ジュンガ。途方もない試練を乗り越え盟約を結んだ二人は、世界の中心に位置する高原を守り、人々の尊崇を受けながら日々を過ごしていた。だがある時、タンラは強大な力を持つ光の術師によって心を壊されてしまう。折しも高原は、次々と現れる妖魔と旱魃に襲われ、過去に例のない大災厄の中にあった。タンラとジュンガは、壊れかけた絆を修復できぬまま、高原を救うための旅に出るが…。ファンタジーノベルの新たなる到達点。《出版社より》

この内容説明だけを読むと、引退英雄タンラと精霊ジュンガの物語だと勘違いしてしまう。でも、大いに違う。タンラたちを率いる高原最強の英雄にして聖者である大総官王ダンジェ・ザフがいて、何かにつけ二番手にしかなれなかった宰相チャオトンがいる。このチャオトンが野心ある男で、この男の独断裁量もあって国は傾倒していく。だが、そこには様々な要因がからんでいる。人の王と竜の王の血を引くジュエルが誕生し、そのジュエルが高原を統べる偉大な王へと成長するが、突然、王位を捨てて姿をくらましてしまうのだ。

その裏側というか、人々の見えていないところで暗躍しているのが光の術師ゴンバ・ルドだ。与え奪う絶対の力を持つ者が「神」と呼ばれるのだとすれば、間違いなく自分こそがその「神」と呼ばれる存在だと彼は信じている。英雄タンラを変えてしまったのも、そのゴンバ・ルドだ。そこに王国の女たちがさらに翻弄される。英雄を超えた英雄ジュエルを生んだ竜の娘ファム。ジュエルの妻になることを夢見るタンラの弟子になったミト。ここに傲慢さと欲望や嫉妬と未練がみせる人間ドラマがあるのだ。

さて、肝心の元英雄タンラと相棒の精霊ジュンガは何をしているのか。主人公たちが敵と戦ってレベルアップし、最後にはダンジョン奥のラスボスを倒す…。そういうゲーム的な要素を期待すると肩透かしを食うことになる。タンラたちは傍観者でしかない。揺れ動く国の情勢。それを読者の目線になって、たまに解説者になって、見ているだけだ。ファンタジー=夢の世界。そう思い込んでいる読者が概ね大半だろう。しかし、ここにあるのは、とにかく泥臭い人間の感情だ。最後に少しだけゲーム的な要素は見えるものの、しかし派手なアクションはやはり皆無だ。読み手によって賛否は別れるかも。

ポチッとお願いします。その一つが励みになります。 にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

仁木英之
トラックバック(0)  コメント(0) 

Next |  Back

comments

コメントの投稿











 管理者にだけ表示を許可
trackback
この記事のトラックバックURL

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。