--

--.--

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
ポチッとお願いします。その一つが励みになります。 にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

スポンサー広告
トラックバック(-)  コメント(-) 

    2010

03.24

「金曜のバカ」越谷オサム

金曜のバカ金曜のバカ
(2010/01/30)
越谷 オサム

商品詳細を見る

天然女子高生と気弱なストーカーが繰り返す、週に一度の奇天烈な逢瀬のの行き着く先は――?(「金曜のバカ」) ピュア過ぎてアブノーマルなヤツらが繰り広げる妄想と葛藤! ちょっと変でかわいい短編小説集。《出版社より》

金曜って嫌いだ。いつもの場所でおじさんが待っている。疲れたと言ってもなかなか休ませてくれなくて、一時間も汗をかかされる。それを考えると気が滅入ってくる。それでも一年以上ずるずる続いてきたのは、はっきりいってお小遣いのため。その日、変態抱きつき魔の青年が笹薮の中から飛び出してきた。それ以降、週に一度の奇妙な逢瀬が繰り返される(「金曜のバカ」)。こういう誤解をまねく健全さって、著者の十八番。とにかく愉快だ。

市立病院から電話があった。想像はどうしても不吉な方向に傾いてしまう。流れ星だった。妻の無事を願えばよかったと、星が消えてしばらく経ってから思い至った。また、星が降る夜に逢えたらいいね。幼さを残した響きが、耳に蘇った。寒さに震えるその声を聞いたのは、もう八年も前の初冬のことだ。とうの昔に忘れたはずなのに、こんな夜に思い出すなんて(「星とミルクティー」)。あれれ!と思う反面、淡い思いがきれいだ。

どでかい二階建てバスが見えてきた。〈ドリーム高松・松山号〉だ。今夜、おれはあれに乗って東京に行くのだ。そう思うと、腰のあたりがゾクゾクしてくる。しかも、マミと二人だけで行くのだ。腰の前の方がムズムズしてきた。旅程は三泊四日。うち二泊はバスの中で寝る。ともかく、おれはこんな辺鄙な田舎で一生を終えるのは嫌だ(「この町」)。こういう年頃ってあるよな~、と自分のウン年前を懐古。嫌な汗が出てきた。

片岡くんは、恐竜とか好き? 薫さんに訊かれ、僕は反射的に「まさか」と答えてしまった。ごめん、薫さん。今でも恐竜大好きです。もう三年近くも前になるのか。そのころ、僕には彼女がいた。ところが、恐竜オタクが原因で、手も繋がないうちにフラれてしまった。恐竜オタを隠して、黛さんと史上最大の恐竜博にでかける(「僕の愉しみ 彼女のたしなみ」)。好きなことって、語りたい。でも趣味が合わないと、会話はドン引きの一方通行で。

今のあたしに課せられているのは、我が家の柴犬ゴンの散歩くらいのもの。みんなはコンクール目指して毎日遅くまで頑張っているのに、あたしは一人ぼっちでウンコ拾ってる。そうかといって、いまさら吹奏楽部には戻りにくいし、戻るつもりはない。あの内臓が冷えていくような苦しさを味わうくらいなら、犬の下の世話の方がましだ。それなのに、自分が退部の原因とも知らず、後輩の荻野くんがポジティブな言葉を畳み掛けてくる(「ゴンとナナ」)。後半のゴン目線が面白かった。

ポチッとお願いします。その一つが励みになります。 にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

越谷オサム
トラックバック(1)  コメント(3) 

Next |  Back

comments

このコメントは管理者の承認待ちです

-:2010/03/25(木) 18:46 | | [編集]

こんばんわ。TBさせていただきました。
それぞれの作品が面白かったです。
何だか青春しているなぁ~と、おばちゃん目線で読んでいました。
どの作品も高校生の葛藤が垣間見えて、ガンバレーと応援したくなりました。

苗坊:2010/05/06(木) 00:18 | URL | [編集]

苗坊さん、こんばんは。
それぞれが「あるある」で面白かったですよね。
ニヤっとしてしまうオチも好みでした。

しんちゃん:2010/05/08(土) 17:50 | URL | [編集]

コメントの投稿











 管理者にだけ表示を許可
trackback
この記事のトラックバックURL

金曜のバカ 越谷オサム


金曜のバカクチコミを見る 「金曜のバカ」 カナはいつも金曜日が憂鬱だった。いつものように周りに何もない道を通って岐路についていると、変な男がいきなり前に立ちはだかった。思わずカナは身構える。それ以降、2人の金曜の不思議なバトルが始まった。 「星とミルク

2010/05/06(木) 00:09 | 苗坊の徒然日記

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。