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    2010

04.10

「インディペンデンス・デイ」原田マハ

インディペンデンス・デイインディペンデンス・デイ
(2010/02/20)
原田 マハ

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この物語の主人公たちは、今日すれ違った、偶然隣り合わせた、あの人の物語かもしれません。女性たちの成長と再生を描いた短篇集。《出版社より》

女性を主人公にした短編集でありながら、一つ前の作品で登場した脇役が次の作品では主人公になっているという、リレーのようにバトンをパスしてゆく連作短編になっている。父の元から独立したい娘、だんなとは死別した未亡人、母が経営したスナックを継いだ娘、クラスのいじめを知った女教師、退職に追い込まれた元人気レポーターなど、彼女たちは日常の中にストレスを抱えている。あるいは友人や恋人、家族の問題で疲弊している。

彼女たちと境遇は違えども、同じ経験をしたとか、周囲にそういう人がいたとか、それは誰の身にも起こりうる事柄だ。そして軽いものから、結構しんどいものまで、そのバリエーションは豊富だ。そこに原田風の優しいスパイスが加わることで、彼女たちに明るい転機が訪れる。他の作家さんなら、その荒っぽさから豪腕ぶりが目についたかもしれない。だが、文章が端麗な原田風はとても自然だった。

ほろっとくるもの、ぷっと噴いてしまうもの、じーんとくるもの、ドキッとするもの、ニタっと笑ってしまうもの、あるあると膝を叩くもの、どれもこれも原田さんらしい優しさに溢れていた。灰色から黒色になりがちな今の自分の心をさっと透明に塗り変えて癒してくれる。でも、もったいないと思うこともあった。短編のひとつひとつは完成度が高い。しかし、いい話でもずらっと並ぶと、お腹いっぱいになって。

一日に二、三編ずつ読めば、元気のもとになるのかもしれない。でも自分のようにまとめて読むと、食傷気味になって、ひとつひとつを大事に読まずに途中から流し読みしてしまう可能性も。これには失敗したと反省。とびきりの心打つ短編と出会うたびに、浅く読んでいた部分を二度読みするはめに。それにぐるっと回って、というおまけもあって。図書館で借りたけど、これは買って読むべき本だと思った。買おうかな~。

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原田マハ
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comments

こんにちは。
読み終わったあと、心の中に爽やかな風が駆け抜けていく。とても素敵な短編集でした。
ひとつひとつは短くてさくっと読めてしまうんだけどそれがもったいなくなりました。
じっくり味わいたい小説ですね。

banchi:2010/04/11(日) 10:07 | URL | [編集]

banchiさん
おっしゃる通りです。じっくり味わうべき本でした。
駆け足で読むのがもったいなくて、ある意味ソンした気分です。

しんちゃん:2010/04/14(水) 22:27 | URL | [編集]

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