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    2010

05.05

「失恋延長戦」山本幸久

失恋延長戦失恋延長戦
(2010/03/11)
山本 幸久

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高1の夏、真弓子は片思いに気づいた。大河原くんは同学年でもクラスはちがう。それでもお互い放送部だし、学級委員なので、会う機会は多かった。クラスの男の子のだれよりも長く大河原くんと話している。好きだという気持ちは日を追って増していった。自ら持て余すほどだ。そんな真弓子を見守っているのは犬らしくない和風犬のベンジャミン。人と犬の垣根を越えた二人だ。そして何故か、他人とズレている同じクラスのゲロサキこと藤枝美咲がライバル視してくる。

地元のFM局でアシスタントをすることになった高2の真弓子は、突然大河原くんに激怒されて落ち込み、高3の真弓子は、東京からやって来た可愛いお嬢様・蔦岡に彼を奪われ、大学受験に失敗した真弓子は、何故か蔦岡からの恋の相談に乗ってしまい、二浪中で海の家でバイトを始めた真弓子は、蔦岡の浮気現場を目撃してしまう。そして一番の親友の代役で金粉塗れで舞台に立ち、大河原くんへの長い長い失恋を終える。翌年大学生になった真弓子は……。

面白かったし、最後には泣けた。だけど、何か既視感を覚える内容だった。それは、最近読んだ越谷オサムさんの新刊、「金曜のバカ」に収録されている「ゴンとナナ」にそっくりだったからだ。不器用な女子高生の主人公が自分探しをしており、一方的にライバル視をしてくる女子、メスの臭いを撒き散らしている同性がいて、そして、愛犬がしゃべる。全部が同じ設定という訳ではないが、偶然にせよ、ここまで似ていると後塵は損をする。読み始めてすぐは、著者が違うにも関わらず、「ゴンとナナ」の続編と勘違いしてしまったのだ。

そんな本書だけど、キーポイントとなるのはやはり、個性的すぎるゲロサキと、犬のベンジャミンにあったと思う。絶対に相容れない存在のゲロサキだけど、だからこそ、彼女の頑張りに刺激を受けるし、彼女のダメさをも含めてという自分の中途半端さのバロメータになっている。そしていつも見守ってくれる存在であり、何でも話してしまえる心の友、犬のベンジャミンとの会話がすごく自然体で、これが主人公の内面を判りやすくし、刺激される外圧からの程よいクッション材になっていたように思う。

ただ先にも書いた通り、類似作が先に出ていたのは著者にとっては不幸かもしれない。それともう一つ。動物が登場する作品にありがちなエンディングをもって来たところは残念だと思った。確かに泣ける。でもこういうのは個人的に好きではない。読者を泣かせようとするには卑怯な手法だと思う。その点は評価を下げざるを得ない。まったくな動物好きな一個人の好みだけど、そこは違う方向で勝負して欲しかった。この展開はもういいよ!

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山本幸久
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comments

とても魅力的な本の紹介文だなと思いました。
触れられている類似作は未読ですから、
自分は既視感に煩わされずに読めるはず。
・・それにしても凄い読書量ですね。
作家カテゴリに並ぶ名前を見ても、
知らない著者の多いこと。
参考にさせていただきます。
応援しています!

nao:2010/05/06(木) 01:10 | URL | [編集]

naoさん、こんばんは。
読みやすくって、面白かったですよ。
ただ個人的にタイミングが悪かったようです。

読書量ですが、最近仕事が忙しくてカメです。
作家カテゴリは過去の遺産かな^^;
読みたい本が読めなくて、もどかしい日々です。

しんちゃん:2010/05/08(土) 18:00 | URL | [編集]

私はラストまですっかりベンジャミンの存在忘れてました。
真弓子とベンジャミンの会話というかつぶやきには笑ってたくせに。
普通に真弓子の青春物語だと思ってて。
なのでラストのベンジャミン目線、おお!そう来たか!と思って、泣いちゃいました。

真弓子と藤枝の友情が、時の流れを感じでよかったな~って。

じゃじゃまま:2010/06/14(月) 10:47 | URL | [編集]

じゃじゃままさん
そんなアホな!←関西風のツッコミ
これはベンジャミンありきの作品かな~と予想していました。
しかも一番嫌いなパターンを予想していたら・・・。

しんちゃん:2010/06/19(土) 22:23 | URL | [編集]

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失恋延長戦 山本幸久著。


≪★★★≫ 放送部の真弓子は、同じ部の大河原君が好き。 だけど想いは告げられないし、なぜか同級生の藤枝からは常にライバル視されて、嫌いなのに嫌いと言えず。 顧問に推されて地元のFM局のアシスタントになったり、そこで発した一言がブームとなったり、怒られたり

2010/06/14(月) 10:45 | じゃじゃままブックレビュー

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