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    2010

05.11

「うさぎ幻化行」北森鴻

うさぎ幻化行 (創元クライム・クラブ)うさぎ幻化行 (創元クライム・クラブ)
(2010/02/24)
北森 鴻

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美月リツ子の父親と最上圭一の母親が再婚したのは、リツ子が小学四年生のときだった。美月の家の中で圭一がただ一人、最上を名乗っていたのは、それが母方の実家の姓であり、しかも他に最上の家を継ぐもののない身の上だったからだ。父親は四年前に他界してすでにこの世の人ではない。義母は二年ほどまえから痴呆症の症状が現れ、今はリツ子とは違う世界で生きている。リツ子に不意の知らせが届けられたのは、テレビのニュース速報だった。義兄の圭一が乗った旅客機が突然の墜落事故に遭ったのだ。

圭一から「うさぎ」と可愛がられたリツ子に遺されたのは、うさぎ宛の遺書と、うさぎと名づけられたハードディスクだった。優秀な音響技術者だった圭一が遺したうさぎフォルダ。それは環境庁が選定した、日本の音風景百選を録音したものと思われるが、その音には奇妙な仕掛けが施されていた。違う。これはわたしにあてたメッセージではない。ならば、うさぎはもう一人いる。リツ子は、圭一が残した音風景の音源を求める旅にでた。それは同時にもう一人のうさぎを捜す旅でもあった。

遺作に対して、こんなことを言っていいのだろうか。ごちゃっ、としている。視点が章ごとにころころと変わり、人々は様々な場所で出会い、小さな謎が提示される。美濃市旧今井家の裏手で発見された少女凍死事件、ホラー映画「エリカ」の試写会直後に姿を消した男の詳細、SLやまぐち号の運転手だった要介護の祖父を看取った女の子、会社を退社して四国八十八箇所巡礼に出た男、上野発札幌行きの北斗星一号を取材する鉄オタ専門のフリーライターの男、そして、もう一人のうさぎ。

それらのほとんどが後味の悪い物語であることは別にして、謎の解答への導き方が理路整然ではなく、想像という点はどうなのだろうか。それに音風景という聞きなれない情景描写もイマイチ伝わってこなかった。そして札幌市時計台の鐘の音に引き寄せられて明かされる結末。終わり方自体は嫌いではないが、ミステリに騙されたぞという快感はなく、あの始まりは何だったのだろうと腑に落ちないモヤモヤ感が残った。残念。

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北森鴻
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2013/04/18(木) 11:04 | ススメ!和風生活。

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