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    2010

05.13

「南の子供が夜いくところ」恒川光太郎

南の子供が夜いくところ南の子供が夜いくところ
(2010/02/27)
恒川 光太郎

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南国の島、トロンバス島を舞台にした連作集。異界は異界でも、すぐ隣にありそうな冷ややかな緊張感はなく、これまでとは違うゆるやかな世界だ。現在、沖縄在住の著者からすれば、こちらがホームであるのかもしれない。でもこれまでのファンからすれば、もっと和のテイストが濃いほうがより好みだ。待ちに待った新刊だったが、これはちょっと…。カムバック!!って感じかな。

「南の子供が夜いくところ」
海沿いのホテルにタカシと家族は四日ほどの予定で宿泊していた。ホテルの近くの駐車場に移動店舗の露店が出ていた。露店の店員は茶色い肌に黄色い髪のおねえさんだった。気がついたとき、タカシは別の場所にいた。両親の頼みで、「今年で120歳」というおねえさん、呪術師ユナに連れられ、南の島にある教授の家に預けられたのだ。

「紫焔樹の島」
一本の樹になる赤い実は食べてよいが、白い果実は食べてはならないといわれていた。その紫焔樹の生えている森の奥の聖域は、不思議なことに足を踏み入れるものを選別するのだ。聖域に入ることができるのは果樹の巫女と呼ばれた女だけだった。幼いユナは巫女に。その後、異国から一人の漂流者を受け入れ、やがて疫病が広がり…。

「十字路のピンクの廟」
トロンバス島を訪れたヴェルレーヌは小さな町ティアムで、妙なものを見つけた。町の十字路に、小さな廟がたっているのである。廟全体がピンク色に塗られ、廟の中を覗いてみると、ご神体が一柱納められていた。ペンキで彩色され、顔が描かれた木彫りの像だ。いったいこれはなんなのだろう? 住民への聞き込みを開始した。

「雲の眠る海」
シシマデウさんは、ペライアの酋長の甥である。ペライアは宿敵コラに制圧された。未知の武器を持つスペイン人が背後についていたのだ。偉大なる〈大海蛇の一族〉。脈絡もなく唐突に、シシマデウさんの頭にその言葉が浮かんだ。海の彼方に棲むとされている精霊の血を引く一族だった。シシマデウさんは船出をした。ただ一人だった。

「蛸漁師」
十八になった息子は、友人のつてで仕事を紹介してもらったので、数日帰らないといって家を出た。息子は戻ってくることなく、一週間後、セントマリー岬の崖の下で発見された。ヤニューの仕業だ。そう言ったのは、ふと現れた老人だった。俺は崖下で蛸漁をする老人と出会い、その後を継いだ。その岬の崖の中には部屋があった。そこで暮らし始めた。

「まどろみのティユルさん」
ずっと永い眠りの中にいた。どうもおれは野原に身を横たえているらしい。立ち上がろうとしたが、体は動かなかった。首から下の大部分は土に埋まっていた。男は同じ場所にずっといた。半分植物になっているようだ。テュユルは海賊船の船長だった。ある日、襲い掛かった船に、不思議な男が乗っていた。友となるソノバだった。

「夜の果樹園」
夜が明けた。妙な夢を見ていたような気がする。バスを乗り間違え、ついた先で助けを求めて屋敷のドアを叩く夢だ。そこの住人は果物頭の変な奴らで私は犬となり……。夢ではなかったのだ。相手の話していることはわかるものの、こちらの言葉はまったく通じない。姿見には犬が写っていた。私が首をふると、鏡の中の犬も首をふる。私は家を脱出した。

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恒川光太郎
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comments

しんちゃん、こんにちは。
>でもこれまでのファンからすれば、もっと和のテイストが濃いほうがより好みだ。待ちに待った新刊だったが、これはちょっと…。カムバック!!って感じかな。

 同じです^^
でも、新しい事にちょっとトライしてみようって意気込みは感じました。
次回作も、また楽しみです☆

latifa:2010/05/20(木) 09:38 | URL | [編集]

latifaさん、こんばんは。
著者は南国の島に住む人ですが、イメージするところは、すぐ側にありそうな異世界でした。
それは乾燥した内地の風景なわけで、密林とか、外国人とかはないな~、でした。

しんちゃん:2010/05/25(火) 21:40 | URL | [編集]

恒川さんって沖縄在住なんですね。
へ~。って意味はないですけど。(苦笑)
私もしんちゃんとまったく同じで、できれば和の、どこか懐かしい香りのするいつもの物語が読みたいです!!!!!!

じゃじゃまま:2010/07/24(土) 22:20 | URL | [編集]

じゃじゃまさん
前々から著者紹介に書いてありましたよ。
その時は、沖縄っぽくないな~と。
でも実際に持って来られると…イメージが合わない^^;

しんちゃん:2010/07/26(月) 17:27 | URL | [編集]

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「南の子供が夜いくところ」恒川光太郎 感想


今までは日本国内の、どこか不思議な別世界・・・というお話を書かれていた恒川さんの、初めて海外の南国を舞台にしたお話。 恒川さんのインタビューの記事を読んだところ、どこの国というモデルは特になくて、パラオとかインド洋や南太平洋あたりの島のイメージのミック

2010/05/20(木) 09:37 | ポコアポコヤ

南の子供が夜いくところ(恒川光太郎)


・・・あり?なんだかちょっと・・・ねぇ;;;

2010/06/10(木) 12:44 | Bookworm

南の子供が夜いくところ 恒川光太郎著。


≪★★≫ 南の島、トロンバス島。 そこは伝説の島。 タカシは、両親と共に一家心中しそうな夜、ワーゲンバスのお店にいた120歳という不思議な女性ユナ女性に導かれ、ある島へやって来る。そして、両親と別れそこで暮らすようになる。 「南の子供が夜いくところ」 「紫...

2010/07/24(土) 22:17 | じゃじゃままブックレビュー

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