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    2010

06.05

「リミット」五十嵐貴久

リミットリミット
(2010/03/11)
五十嵐 貴久

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ラジオのディレクターを務める安岡琢磨が勤務しているのは、ラジオ・ジャパンというラジオ局だ。人気番組として不動の地位を築いている奥田雅志のオールナイト・ジャパンは他の番組と比べて二倍以上、週に一万通ほどの投稿があった。昔も今も、深夜放送の命はリスナーからの投稿だ。そこには次のような文章が記されていた。「一番好きだった奥田さんのオールナイト・ジャパンを聴いてから、死のうと思っています」それは自殺を予告するリスナーからのメールだった。

だいたい、そのメール自体がまだ本物かどうかもわかっていない。メールの送信者について、はっきりした自殺の意図を証明できるものがないかぎり、警察は動けない。局の幹部もいたずらの可能性は否定できないと、取り合わない。傲岸で売るパーソナリティの奥田も説得はキャラじゃないと、係わりを拒否する。それでも、安岡の中でメールに対する信憑性は増すばかりだ。何か確実な、新しい情報が出てくれば別だが、そうでない限り番組では触れないことに決まった。

安田は奥田に対し、番組で取り上げるのを諦めたと伝えた。もし安岡の思う通りであれば、奥田は安田の覚悟を感じたはずだ。というよりも、むしろ安岡としては奥田がこれから何をするかわかっているつもりだった。奥田は放送が始まってしばらくして、自殺予告者を挑発するかのように呼びかける。好きにしたらいい。お前が死のうと生きようと全然興味ない。だけど、番組をメチャメチャにしたのは、全部お前のせいだ。電話でいいから謝れと。

その生放送というライブ感による緊迫度はかなりのものがある。ラジオ局に働く人たち、あるいはラジオそのものの意義もこちらに伝わってくるものがあった。でも、セリフや説明で重複する場面が多く、そこはしつこすぎるきらいはあった、もう少しアバウトでもいいのではないかと思ったのも事実。だけど、それを踏まえた上でも、解決策が見えないまま時間が過ぎるスリルがここにはあった。最後は番狂わせのないベタなものだけど、読後感の良い、読ませるエンターテイメントだった。

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五十嵐貴久
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リミット(五十嵐貴久)


面白かった~! でも、ラストはちょっと不満も残ったかなぁ。。。

2010/06/10(木) 12:43 | Bookworm

リミット


著者:五十嵐 貴久 出版:祥伝社 五十嵐貴久さんの『リミット』を読みました。 一通の自殺予告メールを巡り、ラジオのディレクターが、パーソナリティが、リスナーたちが奔走するというストーリー。 ラジオというのはコアなリスナーがいて、他のメディアとは一線を画した...

2010/06/13(日) 23:22 | どくしょ。るーむ。

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