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    2010

06.21

「星がひとつほしいとの祈り」原田マハ

星がひとつほしいとの祈り星がひとつほしいとの祈り
(2010/04/15)
原田 マハ

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20代から50代後半まで、それぞれの世代の女性が様々な試練や人々のあたたかさに触れる。娘として母として、女性が誰でもむかえる旅立ちのとき、人生の旅程を指し示す七つの物語。電撃が走るような作品はないが、なんとなく、じーんとくる。こういう積み重ねもありだ。個人的に好きだった作品は、「斉唱」「長良川」「沈下橋」の後半三作品だった。


香澄の職場は小さな広告プロダクションだった。グラフィックデザイナーを志して二年目。妊娠二ヶ月だった。彼は大手広告代理店のアートディレクター。彼には妻子がいた。香澄と結婚することなど毛頭考えていない。もちろん、香澄もそれを望んだわけではないけれど。香澄は産婦人科で女子高校生と、出口で彼氏らしい少年と出会う。(「椿姫」)

日本を離れてから三年。その間、ひかりは一度も母のもとへ戻ることはなかった。日本映画界不世出の女優、堂本あかりの娘、という立場から、できるだけ遠いところへ行きたかった。一方で、父の記憶は何ひとつない。その母が亡くなった。末期癌だった。母の最期の願い。それは遺骨を母の生まれ故郷に連れ帰ることだった。(「夜明けまで」)

世の中、自分の意のままに動かない事はあまりない。いつからか、売れっ子のコピーライターになった文香は、そんな風に考えていた。恋愛以外は。上司との不倫旅行に馬鹿馬鹿しく思い、ひとり松山までやってきた文香は、ホテルでマッサージを頼んだ。そこでマッサージの老婆から語られる、忘れることのないひとりの女性の話。(「星がひとつほしいとの祈り」)

ハグこと波口喜美と、ナガラこと長良妙子は、大阪の大学時代のゼミ仲間だ。三十六歳になったふたりは、この五、六年のあいだ、日本中のあちこちへ女ふたりで旅をしている。今回もそうだ。今日の予定は、半日で白神山地を回るガイド付きツアーだった。このツアーの中に、ハイヒールでスーツ姿という若い横柄な美女が参加していた。(「寄り道」)

いつからか、娘の唯は、意思表示をしないようになっていた。その娘から、唐突に誘われたのだ。旅行するから、ついてきて。親同伴の体験学習だった。すぐに、体験学習を学校に申し込んだ。場所は新潟県の佐渡だった。どういうわけか、娘は佐渡にこだわった。母の梓は初めて知った。娘がトキに興味を持っていることを。(「斉唱」)

尭子は、一年前、夫と長良川の鵜飼見物に来た。夫を喪くして半年。今回、尭子は娘の麻紀と婚約者・章吾の三人でやって来た。尭子が芳雄と見合い結婚したのは、二十五のときのことだ。その倍の人生を生きてきて、二十五歳になったばかりの娘が嫁ぎゆくのを、いま、不思議な心持ちで見守っていた。(「長良川」)

多恵は四万十川のほとりの集落で、食堂「しまんと」で働き、小さな畑を耕して、ひとりほぼ自給自足の生活だ。多恵はかつて、人気歌手・阿藤由愛の継母だったことがある。ほんの五年前のことだ。まがりなりにも「娘がいた」唯一の日々だった。由愛が大麻に手を出して、逮捕状がでた中、由愛が内緒で帰ってきた。(「沈下橋」)

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