--

--.--

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
ポチッとお願いします。その一つが励みになります。 にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

スポンサー広告
トラックバック(-)  コメント(-) 

    2010

07.02

「オープン・セサミ」久保寺健彦

オープン・セサミオープン・セサミ
(2010/04)
久保寺 健彦

商品詳細を見る

20代、30代、40代、50代、60代、70代。いいオトナたちが経験する、6つの“初めて”。どこかで読んだことがあるようなネタばかりで、目新しさはまったくと言っていいほどなかった。でも、サブキャラのイヤ~感じが殺意を覚えるほどで、それがアクセントになって飽きのこない作品へと仕上げていたように思う。その一方で、心配性の父、子供相手にムキになる母親、子供に博打を教える老人などは、かわいらしい。良くも悪くもキャラで読ませる作品でしょうか。

子どもたちの叫びが大きくなる。教室へ行くのが怖かった。思い思いの服装をした二四人の生徒たちが、しゃべり、笑い、動き回っている。大きな石をのかして、無数の生きものがうごめいているのを目にした気分だ。大卒新任の時田陽介が担任になった五年四組は、学級崩壊をしていた。「先生一年生」

一人で出かけたい、と五歳になる娘の優奈に言われたとき、隆明は一瞬、言葉を失った。隆明は翻訳家だ。郁美は図書館流通センター勤務。都営アパートの2DKで結婚生活をスタートさせて以来、隆明がずっと家事を担当していた。郁美の反応は淡白だった。娘を心配するあまりストーカーになる三十代の父は。(「はじめてのおでかけ」)

俊の出番は、昼食前にダンスと組体操、昼食後に騎馬戦と学級対抗リレー。リレーは四年三組のアンカーで、熱心に練習もしたらしい。今日はわたしの四〇回目の誕生日。わたしが俊と同じ小学四年生だったのは、もう三十年も前だ。騎馬戦で右手を骨折した息子と急遽約束をし、リレーのアンカーを引き受けた母は。(「ラストラ40」)

佐久間さんがうちの課に来ることは、ちょっとしたニュースだった。佐久間さんはおれと同じ年で、今年、五〇歳になる。佐久間さんの評判は昔から耳にしていた。が、そこで致命的なミスを犯した。女性関係でトラぶったらしい。とにかく気にかかるという事実があり、佐久間さんの存在が、おれの中でどんどんふくらんでいく。(「彼氏彼氏の事情」)

弥生が山歩きに興味を持ったきっかけは、それには夫の和夫が定年を迎え、ずっと家にいるようになったのが影響していた。去年初めて山歩きサークルに参加して以来、今日が四回目の山行だった。弥生はクマ注意のポスターを目にしていた。しかも、急激に霧が濃くなり、一行は道に迷ってしまった。(「ある日、森の中」)

何日か前から具合が悪かったお母さんが、隣町の病院に入院することになった。お父さんは仕事で、ソウルに行くことになっていた。ぼくと弟の創太の二人きりになってしまうので、大伯父の進さんが泊まりに来ることになった。進さんはその年、七十四歳。おもしれえ遊びを教えてやるよ。進さんは、おいちょかぶを始めた。(「さよならは一度だけ」)

ポチッとお願いします。その一つが励みになります。 にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

久保寺健彦
トラックバック(0)  コメント(0) 

Next |  Back

comments

コメントの投稿











 管理者にだけ表示を許可
trackback
この記事のトラックバックURL

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。