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    2010

07.05

「ザ・万遊記」万城目学

ザ・万遊記ザ・万遊記
(2010/04/23)
万城目 学

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エッセイって微妙なんだよ。興味が重なると面白いし、興味を外れると退屈で面白くない。それは好きな作家でも然りだ。その身近でタイムリーな笑えるエピソードでは、わっはっは!と笑いを飛ばし、興味外のテーマでは、その退屈な文章を当然のようにすっ飛ばす。読む読まないを決めるのは、読者の自由だから。まあ、そのことについては追々と触れていくが。

「現場から万城目」です、こう題されるタイムリーな裏話は、知っている人も登場するのでもちろん面白い。温泉地を訪問し、然るのちにスポーツ観戦をするという、万太郎がゆく「湯治と観戦」という旅日記も楽しむことができた。開始早々、アキレス腱を断裂するという不幸に見舞われるが、そのリハビリに湯治はピッタリだったりするのだ。また、どこへ行ってもその万城目の体験談が、緩るくて、妙に味がある。

また、読書にまつわるあれこれが素晴らしい。特に司馬作品に出てくる主人公の分析には、おもわず膝を打ちたくなった。そうなんだよ。読者をして主人公を大好きにさせてしまうと同時に、物語のなかの出来事をすべて事実のように錯覚させる魅力が、司馬作品のおそろしさであり、その感情移入こそが醍醐味なのだ。また井上靖のおもしろくないエッセイについてボヤいている部分は、先に触れたとおり、自分と重なって笑えた。

あと大阪で生まれ、京都で大学生活を過ごし、東京へと移って行った万城目ならではの根が関西人という部分に共感が持てた。まさかテレビのチャンネルひとつでここまで笑わせられるとは。さらにローカルCMこそが記憶に残ってしまっている事実。まさにその通りだ。中でも強烈なのは、何故か妖艶な女性しか登場しないハナテン中古車センターだ。それに有馬兵衛向陽閣とか、今でも歌えてしまうのだから。これぞ関西人。

さて、ずっと後回しにしてきたが、個人的に興味を持てなかった題材もある。それは雑誌「ダ・ヴィンチ」にて連載されていたテレビ番組「渡部篤史の建物探訪」についてのエッセイだ。まったく興味のない番組について等々と述べられても、それが何か?としか反応できない。前述で二度触れた「面白くない」がこれだった。よって、その部分はスルー。つうか、マニアックすぎて、付いていける人の方が少ないような気が。

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万城目学
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comments

こんにちは、、
確かにエッセイって微妙ですよね。
自分の興味と重なる部分とそれ以外では面白さがまったく違ってきますもんね。

そういう意味では万城目さんのこのエッセイはほとんどが楽しめました。
中でも大阪人として生まれ育って仕事で東京に単身赴任した経験がある僕にとっては懐かしのローカルCMネタとかチャンネルネタがまったくのツボでした。

banchi:2010/07/09(金) 15:56 | URL | [編集]

こんばんわ。TBさせていただきました。
エッセイって難しいですよね。
好きな作家さんでも、楽しめない場合も多かったりします。
でも、万城目さんのエッセイは好きです。
本にまつわる事は興味深かったです。
「渡部篤史の建物探訪」については全く知らない領域でした。
でも、万城目さんが愛してやまないなら仕方ないかなと思いましたけども^^;

苗坊:2010/07/10(土) 00:26 | URL | [編集]

banchiさん、こんばんは。
関西ローカルのCMやリモコンの関西チャンネルは大阪人にとってツボですよね!
でも他府県の人にしてみれば、なにソレ、という感じになると思います。
関西限定の笑いは、アリか、ナシか...です。

しんちゃん:2010/07/11(日) 22:19 | URL | [編集]

苗坊さん、こんばんは。
同じく、本にまつわる事は興味深かったです。
特に司馬ファンの自分にとっては、思っていたことを思っていた通り言ってくれたことに感激。
その一方で、渡部篤史はいらんかった。個人的な意見やけど^^;

しんちゃん:2010/07/11(日) 22:25 | URL | [編集]

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ザ・万遊記クチコミを見る 万城目学が、世界を日本を駆けめぐる。北京で五輪を堪能し、ロンドンでサッカーの醍醐味を味わい、バルセロナで不遜にもピカソに共感!? 全国の湯治場でアキレス腱のリハビリに励み、国会議事堂で大物代議士をちらり見する…。世界のあちらこち...

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 万城目学  集英社 『ザ・万歩計』に続くエッセイ集。  今回のポイントは、『ザ・万歩計』でも触れられていたが、「渡辺篤史の建もの探訪」への異常なまでののめりこみ。  これは、渡辺篤史が人の家を紹介する番組らしいのだが、それに関するエッセイを「ダ・ヴィン

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