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    2010

07.12

「ヤングアダルト パパ」山本幸久

ヤングアダルト パパヤングアダルト パパ
(2010/04/29)
山本 幸久

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夏休みもあと数日。中学2年生の静男は、生後5ヶ月の赤ん坊を負ぶり保育所を探していた。10以上年の離れた花音と恋をして、優作が生まれた。しかし彼女は幼い父子を残し、消えてしまったのだ。もうすぐ二学期が始まる。急がなきゃ。しかし、中学生の保育所探しはどこからも相手にされない。途方に暮れながらそれでも、静男は優作を守ろうとするのだが…。14歳の父、5ヶ月の息子、幼い父子の、家族物語。《出版社より》

なんつうのかな~。さらっと読めて、健気な静男を応援したくなるが、ちょっと待て! 冷静に考えると無茶苦茶ではないか。静男の父さんは演劇関係の仕事をしていて、日本中、あちこちをまわっていて滅多にうちにはいない。母さんはそんな父さんに愛想をつかして、別の家庭を作ってしまった。家のことは、家政婦の喜代さんにきてもらっていたが、喜代さんは家庭の都合により実家に帰ってしまった。静男は、中学生でありながら、実質一人で暮らしていた。

そこに転がりこんできたのは父さんの知り合いらしい花音という女性。中学生の静男にとって、二十代のお姉さんは刺激的だろう。しかもこのお姉さんがイケイケっぽいのだ。しかし物語の序盤ではそういうことは語られていない。二学期が始まる数日後を控え、静男は五ヶ月になる優作を抱えてあたふたしている所から物語は始まる。優作の母であり、静男が恋した花音は、二週間前から行方不明になっていた。静男の両親もあてにならない。もうすぐ夏休みが終わり、中学の二学期が始まる。でも、五ヶ月の息子がいて。

ここで読者の気持ちが救われるのは、静男と優作の父子だけに伝わる漫才のような会話だ。父親の会話を聞いているだろう幼い息子に対して、「トーサマ」と息子が言っているかもしれないセリフが挟まれて、それに対して、あたふた返事をしている中二の父親がいる。実際は妄想だろうが、この以心伝心が中々リアルだ。また、二人を親子と知らない第三者が登場し、弟の面倒を見て偉いねえ、と優しいお節介をやくところだ。静男にとっては息子でも、傍から見れば弟。静男自身はイラッとしているけど、こういう労わりにはホロッとくる。

また、始めはムカツキ対象でしかない元親友の岸本とか、その彼女の真壁とか、楠ゆかりとか、同い年の少年少女たちは、いい奴ばかりだ。それと引きかえ、ここに出てくる大人たちの無責任なことと言ったら。なかでも行方をくらませた花音については、言語道断。しかも物語が進むにつれ、もっと酷い事実が浮上してくるのだから、言葉がでてこない。ふつうの神経なら人間不信に陥ってしまいそうだ。そうして迎える結末は…。人生はままならない、ということかしら。こればかりは、頑張れ、としか言い様がない。しょっぱいな~。

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山本幸久
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comments

普通に考えると無茶苦茶な展開ですね。
でも静男だったら周りの人間に助けられながらなんとかやってくれるんじゃないかなぁーって応援したくなる小説でした。
悪くないけど個人的には前向きに頑張ろうって気持ちにさせてくれる山本さんのお仕事系小説のほうが好きです。

banchi:2010/07/16(金) 03:15 | URL | [編集]

banchiさん、こんばんは。
めちゃめちゃな大人たちばかりでしたね。
静男を応援したいけど、そっちの方への怒りが途切れずにイライラしっぱなしでした。
お仕事小説は人気みたいですね。でも自分が読む理由はなんとなくです。
何が好きってないけど、全作を読んでいるから今さら止められないというか...。

しんちゃん:2010/07/16(金) 22:23 | URL | [編集]

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ヤングアダルト パパ  山本幸久


ヤングアダルト パパ(2010/04/29)山本 幸久商品詳細を見る 内容(「BOOK」データベースより) 夏休みもあと数日。中学2年生の静男は、生後5ヶ月の...

2010/07/16(金) 03:18 | banchiの風と海とお酒と本が好き

ヤングアダルト パパ 山本幸久著。


≪★★★≫ 14歳で父になった静男と生後5ヶ月の優作を残して、花音さんは消えた。 夏休みは残りわずか。優作の面倒を見てくれる保育所を探さなくてはいけない。 10歳以上も歳の離れた花音さん、どこへ行ってしまったのか。 静男の父も、離婚した母親も、誰もあてにな…

2011/01/18(火) 16:52 | じゃじゃままブックレビュー

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