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    2010

07.22

「プロムナード」道尾秀介

プロムナードプロムナード
(2010/05/28)
道尾秀介

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世間の評価は別として、自分の書く小説が大好き。誰の小説よりも好き。そんな小説を書いていられるのは、愛おしい日常のおかげ。そう宣言する、道尾のエッセイ集が本書だ。道尾の本は好きで数々読んでいる。それが何故これまで縁がなかったポプラ社から。しかもエッセイで。違和感ありありだが、気にせず、苦手と公言している作家エッセイを読んでみた。短い文章は読みやすく、ほどほどに面白かった。

ちょっと素敵なバイク屋のお話、よく行くバーのお茶目なマスター、趣味を通して知ったとっておきのお話、飼い猫ヒメのこと、南野陽子を好きになった小学生時代の兄との距離感、ラットマンの裏話、トイレの排便についてのくさい話、金田一シリーズの事件現場をめぐるお話、シマリス・イオっちの犯罪、出した既刊が実は干支シリーズだったというお話など、道尾の日常にくすっと笑い、ふふふと微笑み、たまにぐすんと泣いた。

数々の作品を読んで、この人はミステリの天才だ。自分とは違う次元の人だと思っていた。だが本書を読んで、あまり自分と変わらんなと思った。特に会社員時代のサボリぐせを知って、ハイタッチをしたくなったぐらいだ。自分の職場は、全面禁煙。休憩時間もしかり。だけど、一部の喫煙者だけが知っている秘密の場所があって、そこで煙をゆらゆら~と。だってこればかりは我慢できないのだから。隠れてトイレで吸うよりマシでしょ。

そして、一番興味深かったのは、僕が好きなもの~映画~本~で決まりでしょう。グーニーズやランボーは誰もが見たはず。たぶん。それらを当時に見て思ったことと、月日を経て見た時に気づく新たな発見ってあるよね。道尾にも当然あった。指摘されて、そうだったと思うこともあった。また本については、愛する本格ミステリ三作の中に、綾辻行人著「十角館の殺人」が挙げられていたことに同調。これは傑作中の傑作でしょう。

他に、17歳の時に初めて描いた絵本「緑色のうさぎの話」と、19歳の時に初めて書いた戯曲「誰かが出て行く」の貴重なデビュー前原稿も特別に収録されている。絵本はとにかくシュール。そして字が読みにくい。ごめんね道尾。戯曲はなんだかオチが意味不明。まえがきで、道尾自身も首をひねっていた。ラストシーンで提示された謎の解答に、さっぱりわかりません。どなたか教えていただけないものでしょうかと。おいおい、とツッコミ!

最後に、「ジャンルと色眼鏡とリドル・ストーリー」という題目で、ジャンル、タイミング、制約、トリック、お願い、策略、リドル・ストーリー、と章わけして、世間一般が思うミステリと、道尾自身が思うミステリの違いを語っていたことが印象的だった。これまでに道尾作品を数冊読んだ方なら誰もが思ったはず。これもミスリードを誘うトリックかもと。

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道尾秀介
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道尾さんのエッセイ


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2011/01/23(日) 12:02 | 笑う学生の生活

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