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    2010

08.05

「終点のあの子」柚木麻子

終点のあの子終点のあの子
(2010/05)
柚木 麻子

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第88回オール讀物新人賞受賞作「フャーゲットミー、ノットブルー」ほか全4編収録。

「フャーゲットミー、ノットブルー」
世田谷にあるプロテスタント系の私立女子高。今日は高校の入学式だ。中等部から進学した希代子と森ちゃんは、通学の途中で見知らぬ女の子から声をかけられた。奥沢朱里。高校から入ってきた外部生だった。有名な写真家の父、モデルの恋人、海外で暮らしてきた。まるで小説の世界だ。希代子と朱里は急速に親しくなっていった。希代子は完全に朱里に魅せられた。でも、女子高生の友情は、すぐに敵意にかわる。

「甘夏」
学校にバレたら停学だ。両親にはもちろん、クラスメイトにも、希代子ちゃんに言えない。夏の間に変身しよう。森奈津子は突然そう決意したのだ。クラスメイトの誰もが経験したことのない大冒険をし、二学期までに大人びた女の子に変身するのだ。検討した結果、夏休みにアルバイトをすることに決めた。男の人と話せるし、度胸もつくだろう。もしかしたら彼氏も出来るかもしれない。アルバイト先は、この辺りで一番大きな市民プールだ。

「ふたりでいるのに無言で読書」
この夏は、菊池恭子の十五年の人生で最高の思い出になるはずだった。クスタクこと楠木卓也は、姉の一年後輩だった。まさかこんな結果になろうとは。フラれたのは初めてだ。ショックと怒りで涙もでない。誰とも会いたくない恭子は図書館へ向かう。保田早智子は、漫画研究部に入っているが、本当は小説が好きだ。自他共にクラスの羨望の的である恭子とオタク女子の早智子が夏休みの図書館で交流を重ねる。

「オイスターベイビー」
奥沢朱里が高校を卒業してそろそろ四年が経過しようとしている。杉ちゃんはがさつに見えて、意外と気を遣う性格だ。二十二年間の人生で初めてできた親友。ずっと同性が苦手だった。私立のお嬢様高校に通っていたが、毎日が息苦しかった。共学の美大に入ってからは、できるだけ異性と接するようにしてきた。だが、二年から付き合っているクラスメイトの田島淳之介とは、最近あまり会っていない。

この痛さは快感かも。空気を読め。皆に合わせろ。私たちの気持ちを逆撫でするな。そして人を見下さずにはいられない。みんなと同じでいることが安心で、そういたくない自分もいる。でも同じじゃなければ、一斉にハズしちゃう。矛盾しているが、そんな狭い世界で生きている思春期の少女たちが主人公だ。居心地が悪くて、背伸びがしたくて、寂しくて、人をうらやんで、嫉妬して、深く傷ついて。でも結局は大きな流れに従っているだけ。一体何が楽しいんだろう。そんな閉塞感がリアルだ。今後が楽しみな作家が登場したな。

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