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    2010

08.08

「死ねばいいのに」京極夏彦

死ねばいいのに死ねばいいのに
(2010/05/15)
京極 夏彦

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死んだ女のことを教えてくれないか―。無礼な男が突然現われ、私に尋ねる。私は一体、彼女の何を知っていたというのだろう。問いかけられた言葉に、暴かれる嘘、晒け出される業、浮かび上がる剥き出しの真実…。人は何のために生きるのか。この世に不思議なことなど何もない。ただ一つあるとすれば、それは―。《出版社より》

口の利き方とかを知らず、態度だって最悪。そんな青年ケンヤが現れて、殺されたアサミのことを教えて欲しいと尋ねてきた。それに受け答えをするのは、アサミの派遣先の上司、隣人の女、彼氏、母親、警察官、弁護士。だが尋き回った連中は、アサミのことを話さずに、何故か自分の不平不満を話し出す。読み始めは、ケンヤの不遜さにイライラさせられることになる。しかし、読み進めるうちに、そのイライラの対象が、それぞれの語り部たちへと移りかわっていることに読者は気づくことになる。

会社でも家庭でも自分だけが苦労して報われない。こんなにも自分は正しいのに世間は認めてくれない。不幸は全部他人の所為。運が悪かった。ああだこうだ理屈を捏ねて、自分は不幸だ不幸だと喚くのだ。はぁ。おまえら何様、と言いたい。おもいっきり拳を固めてぶん殴りたくなる。殺意が湧いてくるほどだ。そうしたところにケンヤが一言投げかける。――死ねばいいのに。第一印象から一変して、ケンヤがマトモな青年に思えてくるから不思議だ。

自己保身、逆恨み、エゴ、嫉妬、決め付けなど、あるのは最初から最後まで自分勝手な言い分ばかりで、「厭な小説」以上に厭な気分になること間違いない。というか、ここまで不愉快の連続で押し切られると、ある意味、快感だと思えてしまうほどだ。イライラしたい方、不愉快を味わいたい方は、この嫌悪感だけで読ませるエゲツナイ作品をぜひどうぞ。死ねばいいのに。本当に、ここに出てくる駄目人間たちに、ぶつけてやりたくなる。攻撃的な自分に気づく、危険な小説かも。


京極夏彦さんのサイン。

京極1

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死ねばいいのに


京極夏彦 著 

2010/08/10(火) 10:51 | Akira's VOICE

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