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    2010

08.15

「フリン」椰月美智子

フリンフリン
(2010/06/01)
椰月 美智子

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河川のそばに建っているだけの理由で、マンションの名前はリバーサイドマンションという。ここに住む住人たちのフリン劇。継父を避ける女子高生の複雑な心情とは…、不倫を惰性と言ってるやつには因果応報で…、若い女に熱を上げる中年は…、息子の同級生に胸をときめかせる母親は…、自由奔放な妻に何も言えない夫は…。恋は、愛は自由だ。でも、周りにいる人からすれば、はた迷惑な話だ。

「葵さんの初恋」
十七歳の真奈美は見てしまった。ラブホテルの階段を下りてゆく男と女。葵さんとうちの父親というか、お母さんの旦那さんである人。真奈美は、葵さんのことも父親のことも実際よく知らないのだ。葵さんは小学生の頃に遊んでもらった記憶しかなくて、近所のやさしいおねえさんというイメージしかない。父親にしたって、本物のお父さんではなかった。

「シニガミ」
高校の同級生である明仁が、まさか隣に住んでいたなんて。そのことを友美が知ったのは、去年の秋だった。二十年という歳月は、二人の関係をぐっと親密なものにしてくれた。翔太が小学校に入学して、ほっとひと息ついたところだったし、結婚十三年目にして夫婦関係は倦んでいた。というのも、夫の浮気がその少し前に発覚したのだった。

「最後の恋」
アリスは、光正の会社に出入りしているコピー機の業者だった。アリスは不思議な女だった。ファッションにも一貫性がなかったし、性格も捉えどころがなかった。恋だ。完全に恋に落ちてしまった。光正はなんべんも自問した。長年連れ添ってきた妻と離別して、アリスと一緒になる場合。アリスとの関係を絶って、妻との生活を続ける場合。

「年下の男の子」
子どもというのは自分にとって一番近い存在だと感じていた。それなのに、今はどうだろう。なんだか急に、中学生の章吾が別の生き物のように思えてきた。がっちゃん、いい。とてもいい。がっちゃんの笑顔。疲れが吹っ飛ぶようだ。相手は十四歳。自分の子どもの同級生じゃないか。恋だなんて、ばかばかしすぎる。でも、すでに胸が苦しい。

「魔法がとけた夜」
宗太郎は止められなかった。あかりがフィジーに行きたいと言い出したのだ。結婚四年目。子どもはいない。三十一歳。フィジーにはヤマトがいるらしい。らしい、というのは、あかりから聞いたからだ。ヤマトもあかりも、宗太郎の高校の同級生だ。高校時代、あかりとヤマトは付き合っていた。誰もが認めるお似合いのカップルだった。

「二人三脚」
管理人兼オーナーである宮崎夫婦は、見るからに品の良さそうな七十代の夫婦だ。過去の出来事は、いつだって二人の胸の内にあった。見て見ないふりをしているだけで、それらの出来事はいつも彼らと一緒にあった。新一と絹江は従兄妹同士だった。新一の母親の妹が、絹江の母親だった。新一は四人姉弟の長男で、絹江には双子の妹が一人いたのだった。

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椰月美智子
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