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    2010

08.28

「善人長屋」西條奈加

善人長屋善人長屋
(2010/06/19)
西條 奈加

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千七長屋は、店子も差配もふつうではない。掏摸、美人局、泥棒に裏の情報屋、と稼業違いの小悪党たちが寄り集まって暮らしている。それが何の因果か、近頃は皮肉なふたつ名までつけられた。“真面目で気のいい人ばかり”と噂の善人ばかりが住むと評判の「善人長屋」。そんな長屋に正真正銘の“善人”錠前屋の加助が紛れ込んだ。おまけに加助は、情に脆く、お節介な上に善人が過ぎる。加助のお人好しぶりに呆れつつ、店子たちはしぶしぶ裏稼業の技を揮って、人助けに奔走する。もともとすこぶるよかった長屋の噂は、地蔵の化身のような加助が入ったことで、空恐ろしいほどにきらびやかさを増していく。

半造は髪結い床で集めた話を、盗人や騙りの衆に金で売っている。安太郎は小間物商いと巾着切りの二束の草鞋。唐吉と文吉の兄弟は、季節物を売り歩きながら、裏ではおもんを使って美人局をしている。庄治は盗人。偽の証文や手形を拵えている梶新九郎。騙りを働いている菊松とお竹の夫婦。火事屋の源平。差配の儀右衛門の号令で動き出す個性豊かな小悪党たちの活躍にわくわく。そして善人加助はオチ? そんな彼らを見ているのが儀右衛門の娘・お縫。彼女は、善人でもなく、悪人でもない。そのニュートラルな視点が読者の思うところと重なるのだ。

テンポよく読めて、少しほろ苦くて切なくて、本当の悪人どもを懲らしめる痛快さがここにはある。そしてひとりひとりの過去にスポットが当てられるので、読み進めるたびにそのキャラが濃くなっていく。特に加助のエピソードは秀逸。悪人には悪人の悲しみがあり、そして善人には善人の悲しみがある。このバランスが素晴らしいと思った。そして真ん中に位置するお縫の恋の行方が気になる気になる。続編は望めるのでしょうか。もっと彼らと遊んでいたいと、一読者は思った。

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本:「善人長屋」♪。


平成22年10月12日(火)。 本:「善人長屋」(西條 奈加:著)。 質屋千鳥屋の差配:儀右衛門の千七長屋は、差配も店子も情に厚く善人ばかりだと、世間では「善人長屋」と呼ばれている。 だが、その実…。 儀右衛門は盗んだ品物を扱う故買、髪結い床の半造は情…

2010/10/13(水) 13:32 | ☆みぃみの日々徒然日記☆

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