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    2010

10.03

「アルバトロスは羽ばたかない」七河迦南

アルバトロスは羽ばたかないアルバトロスは羽ばたかない
(2010/07/27)
七河 迦南

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鮎川哲也賞受賞作「七つの海を照らす星」に続く第二弾。北沢春菜は二十五歳。養護施設「七海学園」で働き出して三年目の保育士だ。春菜は多忙な仕事に追われながらも、学園の日常に起きる不可思議な事件の解明に励んでいる。物語の縦軸となるのは転落事件。そして横軸となるのは、春から秋にかけての四つの小さな事件である。その四つの事件の顛末にはそれ程驚きはなかった。しかし最後に解き明かされる転落事件の真相には意表を突かれた。唖然とした。前作も好きだったけど、今回もものすごくいい。どういいのかは、本書を読んでくださいまし。

七海西高校の文化祭。その最中に彼女は西校舎屋上の破れたフェンスから抜け出て、そして地上に転落した。その瞬間を見た者はいない。でも屋上には人の気配があった。彼女は一人じゃなかった。警察の見解通り、これは単なる不慮の事故なのか? だが、この件に先立つ春から晩秋にかけて春菜が奔走した、学園の子どもたちに関わる四つの事件に、意外な真相に繋がる重要な手掛かりが隠されていた。「冬の章」

一之瀬界は小学六年生。四年前、県境の崖下の道路に倒れているのを発見された。幸い彼は気を失っているだけだったが、当時二十六歳の母親はもともと病気だったらしく、崖の途中で倒れたまま亡くなっていた。彼らは二人家族だったが、住む家もない状態だったらしい。そんな状態で母親がどうしようとしていたのか、どこへ行こうとしていたのかはわからない。界は静かに言った。母さんに殺されそうになった。「春の章-ハナミズキの咲く頃」

養護施設の合同行事であるサッカー大会が開催された。城青学園の男の子たちがかっこいい。女の子たちの黄色い声が飛び交い、やがて試合終了のホイッスルが吹かれた。彼らはグラウンドからベンチ奥の通路に向かった。通路の外では女の子たちが何重にも人垣を作っていたし、グラウンドに戻れば観客の目があった。会場の出入り口にも職員がいた。なのに、更衣室、トイレ、倉庫、順に見ていくが、城青の少年たちの姿はなかった。「夏の章-夏の少年たち」

夏休みの終わりにひばり寮に入所してきた新顔がいる。中一女子の樹里亜は多くの子と違い、初めから堂々として不安な様子も見せず、すぐに周りに溶け込んでいるように見えた。その樹里亜が持ってきた寄せ書きがなくなった。犯人は学園の中一女子をリードしているエリカだった。エリカは「捨てた」「場所は忘れた」と言うだけで、居直って、自分を追い込んで、他の子からも見捨てられそうで。そして、データーが読めないCD-R事件。「初秋の章-シルバー」

つばめ寮に入っている望は七海学園に来て三年目、五歳の女の子だ。二歳までは普通に育てられてきたが、水商売をしていた母親が望を置いて家出。原因はDVとされている。父親はヤクザで、ストーカー的な資質があったようだ。父親はいなくなった母親の行方を執念深く追う過程で傷害事件を犯し逮捕された。その父親が刑務所を出所したことがわかった。そこに見るからに剣呑な人物が「娘に合せろ」と刃物を持って乗り込んできた「晩秋の章-それは光より速く」

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2010/10/05(火) 18:09 | ぼちぼち

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