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    2010

10.10

「鏡の偽乙女 薄紅雪華紋様」朱川湊人

鏡の偽乙女 ─薄紅雪華紋様─鏡の偽乙女 ─薄紅雪華紋様─
(2010/08/26)
朱川 湊人

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大正三年、東京。どうしても絵で身を立てたいと願う槇島風波と、くだらぬ夢を見るなと諭す貿易会社を経営する父と、むろん折り合いはつかず、風波は結局家を出て、一人でやっていくと決めた。穂村江雪華は、まったくもって奇妙な男である。無縁坂で初めて出会った時から薄々と察していたことであるが、同じ下宿館、磁場の狂いを感じさせる怪異に満ちた「蟋蟀館」に住むようになってから、その思いは弥が上にも強められた。

本人は二十歳を自称し、見かけも確かに若々しいが、その言葉には、どこか老成したものを感じることがしばしばであった。また美術はもちろん諸事に関して博学で、何を尋ねても立て板に水の回答が返ってくる秀才ぶりも、敬服に値した。そして何より、彼と関わるようになったがゆえに、この世ならぬ不思議を目にするのだった。未練を残して死んだ者の魂を鎮める。また、生きている死者、未練者(みれいじゃ)とも関わることに。

主人公は芸術家の卵らしいが、そういう設定を大事にしているわけでもなく、時代は大正というわりにモダンでもなく、ノスタルジックでもなく、ホラーのようでホラーでもなく、幻想というほど幻想的でもない。不可思議自体があっさりしすぎている。実在の人物も登場するがそれで盛り上がるわけでもない。はっきり言って、ぼやけた作品だと思った。

また謎が多い雪華にしても、その正体は明かされぬまま終わっていたが、読んでいれば何となくその正体が想像できてしまう。たぶん続編はあるのでしょう。いち朱川ファンとして出れば読むとは思うが、他シリーズほどの期待はしない。残念ながら、面白味を感じないまま本を閉じる結果となった一冊だった。ごめんなさい。

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朱川湊人
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