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    2010

10.16

「風の陣 裂心篇」高橋克彦

風の陣[裂心篇]風の陣[裂心篇]
(2010/09/08)
高橋 克彦

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もはや戦を防ぐ手立てはない―。蝦夷の雄・鮮麻呂に決起の秋が。陸奥の黄金を求め、牙を剥く朝廷に対し、蝦夷の首長・伊治鮮麻呂が起ち上がる。狙うは陸奥守の首ひとつ。北辺の部族の誇りを懸けた闘いを描くシリーズ、『火怨』へと連なる著者渾身の大河歴史ロマン。蝦夷たちの慟哭が胸に迫る歴史巨編、完結。(出版社より)

遠い陸奥では伊治鮮麻呂が、京の都では道嶋嶋足が、蝦夷の明日を信じて今を耐えていた。ともに蝦夷。そんな二人の思いを繋ぐのは物部家の要・物部天鈴。人はだれもが、明日こそはと望みを繋ぐ。ただ泣き暮らす今であってもいい。生きていればいつかは晴れ晴れとした朝を迎えることができよう。だが、蝦夷は人ではないのか。その命をないがしろにされればどうなる?

鮮麻呂が耐える。堪えて、堪えて、堪えて尽くす。鎮守府将軍を兼ねた陸奥守の紀広純。その広純の口から出るのは蝦夷討伐の企てばかり。さらに蝦夷を売る嶋足の腹違いの弟・大楯が暗躍する。鮮麻呂は襲い掛かる試練のたびに追いつめられていく。堪えるだけ蝦夷は堪えてきた。その蝦夷は、自分でもある。これ以上は堪えられない。陸奥守の圧政に対し、鮮麻呂がついに決起する。

「風の陣」シリーズはここで完結するが、これは前九年の役・後三年の役を描いた「火怨」の序章でしかない。そして「炎立つ」「天を衝く」と、蝦夷の誇りを懸けた壮絶な闘いはさらに続く。中央からの蔑視と搾取へ反抗する男たち。彼らの思いと行動に、胸を熱くし、悲しさや絶望感、あるいは明日への希望に泣けること間違いなし。これら作品も共におすすめしたい。これは高橋克彦作品を読みすすめる新たな機軸になるかもしれない。

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高橋克彦
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