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    2010

10.23

「勝手にふるえてろ」綿矢りさ

勝手にふるえてろ勝手にふるえてろ
(2010/08/27)
綿矢 りさ

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どこにでもいそうなOLが主人公。江藤良香、二十六歳。元おたくで彼氏なし。この歳にして未だ男性との経験がない彼女であるが、目下のところ、二人の気になる男性がいる。一人は中学時代に片思いしていた同級生。もう一人は告白されたものの、まったく興味が持てない会社の同期。優先順位から、片思いの彼をイチ、片思いしてくれる彼をニと名付けた。

大人になったイチと会いたい。会おうと決めた良香は、同じクラスだった女友達の名前を騙って同窓会を開いた。イチとの再会を果たすものの、彼は良香の名前を憶えていなかった。さらに未だ男性との経験がないという事実を同僚の来留美がニに漏らしていたことを知った良香は、怒りにまかせ、会社に妊娠休暇を申請してしまうが・・・。

良香は相手に面と向かって言葉には出さないが、その実内心の口の悪さに笑えた。そして青くさくって、空回りして、暴走して、さらに突っ走るのは妄想だけではなく、ついにとんでもない行動を起こした結果、どん詰まりまで行き着いてしまうのだ。しかし笑ってばかりいられない。この痛さは自分と隣り合わせにあったのだ。口は災いの元とは、よく言ったものだ。

好きじゃなきゃ付き合えないし、自分を好きになってくれた人には無関心。とりあえず付き合ってみて、それでも好きになれないならしょうがない。この選択肢がないのは若さ故の純粋さなのか。こういう融通のきかない頑なさみたいなものも懐かしい。そして甘酸っぱい思い出ってどこかで美化されたものだと思う。それを同窓会で憧れの彼と再会って、思い出壊れる最悪のケースじゃん。

取る行動すべてが裏目に出るイジワルさ。片思いだけど好きな人と、好きになってくれたがまったく興味が持てない人との二択。そして全編にわたる毒舌。なんか「夢を与える」以前の二作に戻ったような、シニカルでニヒルな笑いがある作品だった。そして芥川賞受賞作家によく見られる句読点を無視した結果、リズミカルになる文章って流行? そんなことを考えつつ、つくづく男運ないな~と思いながら、そんな良香のすべてがかわいく思えた一冊だった。


綿矢りささんのサイン。

綿矢2

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綿矢りさ
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勝手にふるえてろ著者:綿矢 りさ販売元:文藝春秋発売日:2010-08-27おすすめ度:クチコミを見る 賞味期限切れの片思いと好きでもない現実の彼氏。どっちも欲しい、どっちも欲しくない。恋愛、しないとだめですか。 片思い以外経験ナシの26歳女子が、時に悩み時に暴

2010/10/25(月) 22:55 | 苗坊の徒然日記

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