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    2010

10.31

「さよならドビュッシー」中山七里

さよならドビュッシーさよならドビュッシー
(2010/01/08)
中山 七里

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ピアニストを目指す十六歳の遥は、私立高校の音楽科特待生に選ばれ、資産家である祖父、銀行員の父親、ピアノに熱心な母親、無職の三十代独身の叔父、そして両親を大地震で亡くした従姉妹などに囲まれ、温かく幸せな生活を送っていた。ところがある日幸せは突然終わりを迎える。両親が親戚の法事にでかけ、叔父も仲間の集まりとかで家を空けることになり、遥は従姉妹と祖父の三人で留守番することになった。その夜、大火事が起こり、遥はただ一人奇跡的に生き残った。しかし全身大火傷の重体となった。

皮膚の移植手術は成功裏に終わり縫合後も綺麗なのだが、顔以外はモザイク模様の皮膚、声は野太くひび割れた掠れ声になってしまった。そんな遥に、法定相続人である父や叔父を差し置いて、祖父の遺産の大半が遺されたことが知らされる。条件は音楽で身を立てること。そのための援助資金だという。追い討ちをかけるように、入学した学校側は特待生としてのランクの実績、つまりコンクールでの入賞を求めてきた。まともに打鍵できない。鍵盤が途轍もなく重い。こんなの嫌だ。助けて。

またピアノを続けたいと思っているのか。今もピアニストになりたいのか。そう声をかけてきたのは新進気鋭のピアニスト岬洋介だった。遥は逆境に負けずピアニストになることを固く誓い、岬洋介の魔法のようなレッスンを受けて、コンクール優勝を目指して歩みだす。ところが周囲で不吉な出来事が次々と起こり始める。遥を狙ったものと思われる度重なる事故、そして遥の母親が神社の石段から転げ落ちて死んでしまった。第8回「このミステリがすごい!」大賞受賞作。

ミステリ度は柔らかめ。というか、全体的にミステリ色が薄く、忘れた頃に古典的なトリックをポンッと持ってきてしまった、というような感じだった。とにかくスポコン。鬼コーチにピアノレッスンをしごかれつつ、歯を食いしばって必死についていく。一方学校では、わかりやすく嫌がらせを受けている。いわゆるひと昔前にあった少女漫画にありがちな展開だ。でもこれがおもしろい。そしてなにより音楽の描写が素晴らしく、文字から音楽が聞こえてきそうな、そんな迫力を感じた。ミステリうんぬんを抜きにして、青春音楽小説としては一級品。そういうエンターテイメント作品だと思った。


中山七里さんのサイン。

中山1

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