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    2010

11.04

「よそ見津々」柴崎友香

よそ見津々よそ見津々
(2010/09/23)
柴崎 友香

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地図を片手に、カメラを提げて、よそ見は、めっちゃおもしろいことに出会える。ファッション、料理、映画、本、友人とのおしゃべり、そしてよく見てみるとヘンな人…… 注目の女性作家による初の本格的エッセイ集!!

新刊と思い、手に取ったら、あれれ?これってエッセイだったんだ。しかもエッセイとしては、本が分厚い。エッセイが苦手なので、若干身構えつつ読み始めたところ、とても自然体で、意見の押し付けもなく、すごく読みやすい。そう、まるで柴崎小説の中の主人公の目線のようだ。そんな何気ない日常の中に共感があり、一方で、独自の視点で見ているところに新鮮さを感じる。

柴崎作品の主人公たちは捉えどころがない。ふわふわしている。また変てこな友人たちに囲まれている。でてくる男友達はまるで宇宙人のよう。このエッセイを読むと、そのネタが著者自身の周辺にあったことに気づく。また複雑な街並みを器用に見ている。地図を見るのが好き。そう語る著者の作品は、なるほど街の目印があふれている。そんな彼らの関西弁で語られる軽妙な会話と、季節感あふれる都会の風景。そんなふつうを読ませるのが柴崎作品で、このエッセイでも同様だった。

そしてどこにでも転がっているものを面白いと見つける観察眼をうらやましく思った。それは違うと、隣の見ず知らずの人の会話に、勇気をだして話しかけることができるのか。このエピソードひとつを取っても、誰もが経験することだと思う。でもふつうはそこで自然とストップする。しかし著者はそこからさらに話題を広げる。読者は、あるあると共感し、そのうえ面白味を感じることになるのだ。

そして読み応えがあるのは、作家としての書評や映画評や自作解説。読んだことがある本やまだ未読の本たち。好きな作家の読書って、気になる分野だ。また個人的に、同年代の同じ大阪人なので、大阪ローカルのネタや同じ時代を見てきたことなどは特に共感することができた。エッセイは苦手だけど、これはふつうに楽しかった。でもやっぱり読みたいのは小説。エッセイで綴るのもいいけれど、小説の執筆もよろしく。

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柴崎友香
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よそ見津々 柴崎友香


よそ見津々著者:柴崎 友香販売元:日本経済新聞出版社発売日:2010-09-23クチコミを見る ここ5年の間に発表された90篇余りで編んだ初の本格エッセイ集。 東京の木、空の色、おいしいもの、洋服……透き通ったのびやかなまなざしが、ふだんの日々のくらしをいとおしい

2010/11/05(金) 23:43 | 苗坊の徒然日記

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