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    2010

11.11

「ガーデン・ロスト」紅玉いづき

ガーデン・ロスト (メディアワークス文庫)ガーデン・ロスト (メディアワークス文庫)
(2010/01/25)
紅玉 いづき

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誰にでも、失いたくない楽園がある。息苦しいほどに幸せな安住の地。しかしだからこそ、それを失うときの痛みは耐え難いほどに切ない。誰にでも優しいお人好しのエカ、漫画のキャラや俳優をダーリンと呼ぶマル、男装が似合いそうなオズ、毒舌家でどこか大人びているシバ。花園に生きる女子高生4人が過ごす青春のリアルな一瞬を、四季の移り変わりとともに鮮やかに切り取っていく。壊れやすく繊細な少女たちが、楽園に見るものは―。

愛の作家も学生時代はひりひりした環境に置かれていたのか。お人好しゆえに文通相手や周囲のウソにだまされたふりをし続けるエカこと草野江香、寂しさゆえに誰かと一緒にいたいマルこと加藤満、女に生まれたことにコンプレックスを抱いているオズこと小津梨々花、母親からの過剰な期待に縛られ心も体も痛めているシバこと芝奈保子。四人だけの放送部員たちが、春、夏、秋、冬と、季節ごとにバトンリレーしてゆく連作短編集。

男子には到底わからない、女子ならではのひりひりした世界が描かれている。優しいわけじゃない。優しくされたいだけ。私は、私ではない誰かになりたかった。その、殺人的なほどの無神経さはいっそ笑えた。未来が途方もない先に見えるように、過去もまた取り返しがつかないくらい後ろに見えた。このように時々ドキリとするような表現があって、その度にページをめくる手を止め考える。

そんな彼女たちが安心する場所、無意識のうちに足を向けてしまう場所。それが四人だけの放送部の部室であって、三年間の間に築いたのは、他の人が入る余地もない四人だけの絆。共感できる女子はいなかったけれど、こうして関係を磨耗して、疲弊して、嫌悪して、それでもくっ付いて、離れて、仲直りして。男子にはない、女子ならではの、許しあう友情に泣けた。

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紅玉いづき
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ガーデン・ロスト 紅玉いづき


ガーデン・ロスト (メディアワークス文庫)著者:紅玉 いづき販売元:アスキーメディアワークス発売日:2010-01-25おすすめ度:クチコミを見る オススメ! 誰にでも、失いたくない楽園がある。息苦しいほどに幸せな安住の地。しかしだからこそ、それを失うときの痛みは耐...

2010/11/11(木) 17:33 | 苗坊の徒然日記

[review]紅玉いづき『ガーデン・ロスト』


 エカ、マル、オズ、さらにシバ。女子四人だけの放送部の面々は高校三年生になった。虚構と真実に揺れる春、他者との距離に悩める夏、自らに変化を求めた秋、そして次の道へ続く冬。季節は移ろい、四人だけの楽園は終わりへと向かっていく・・・  「人喰い三部作」の紅玉

2010/12/06(月) 18:35 | こんな夜だから本を読もう

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