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    2010

11.14

「背表紙は歌う」大崎梢

背表紙は歌う (創元クライム・クラブ)背表紙は歌う (創元クライム・クラブ)
(2010/09/11)
大崎 梢

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井辻智紀の勤める明林書房は規模としては中の中。文芸書を扱う出版社の中では一応、老舗と呼ばれている。往年のファンは多く、最近では若い読者の取り込みにも力を入れ、毎月の新刊点数は文庫を入れて二十点前後。いっこうに上向かない出版不況の中にあって、なんとか荒波をしのいでいる。学生時代のアルバイトを経て、卒業と同時に正社員として採用された配属先は営業。個性的な面々に囲まれつつ奮闘する出版社の新人営業マンの活躍を描いたシリーズ第二弾。

「ビターな挑戦者」
大手取次会社の一階ロビーで、まったくの初対面の相手から、ありえないほど露骨な暴言を浴びせかけられた。「売れない本をちまちま作るんじゃねーよ」と。異端児であり、変人である通称デビル大越。先輩たちによれば、デビル大越とやらは二年前まで書店と直にやりとりする仕事に就いていたらしい。そのデビルの素性とは。

「新刊ナイト」
新人作家の白瀬みずきの新刊はどこに行っても期待の声を聞く。舞台は高校、内容はダークでダーティ。かなりの問題作であり、自伝的要素が強いとも聞いた。今回書店員さんに会うだけならと、書店への挨拶まわりとサイン本作りの了解をもらった。そこに、まさか、かつての同級生が書店員になっているなんて。

「背表紙は歌う」
ベテラン営業ウーマンの久保田さんは、同好の趣味の相談相手であり、本業である営業職においても大先輩だ。その久保田さんから、新潟に出張中の真柴に頼んで欲しい事があると言われた。元旦那が経営する老舗書店のまわりに不穏な噂が流れているので、店の雰囲気だけでも見てきてもらいたいということだった。

「君とぼくの待機会」
日本有数の文学賞の候補作が発表になり、明林書房の本もこのたび初めて候補に入り、社内は華やかに浮き立っていた。今回の受賞作はすでに決まっている。そんな噂が書店員たちに流れていた。それだけならまだしも、当の先生方の耳にも入ってしまった。ありえないデマの真相を究明することになり。

「プローモーション・クイズ」
明林書房の主宰する新人賞に輝いた作家の受賞第一作が発売される。そこでにぎやかに並べたいのが推薦コメントだ。今どきは書店員さん。強い発言力がある上に、じっさいの売り場でも積極的な販促活動が期待できる。コメントを寄せてくれたのは成風堂。一枚は普通の推薦文だが、もう一枚はなぞかけみたいな文。なぜこんなものを書いたのか。

出てくる人物たちが魅力的で、書店や出版社の裏側も興味深く、どれもがちょっといいお話で、とにかく本への愛が溢れた作品。やっぱり大崎さんは、児童書のような冒険談よりも、本にまつわる作品の方が生き生きしているように感じた。そして読むほうにとってもそれは言える。楽しくて楽しくてワクワクしっぱなしなのだ。本好きなら絶対に外せないシリーズ作品。もちろん成風堂もネ。

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大崎梢
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背表紙は歌う(大崎梢)


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