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    2010

11.20

「マイナークラブハウスは混線状態」木地雅映子

マイナークラブハウスは混線状態―minor club house〈3〉 (ポプラ文庫ピュアフル)マイナークラブハウスは混線状態―minor club house〈3〉 (ポプラ文庫ピュアフル)
(2009/11/06)
木地 雅映子

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桃李大学付属、那賀市桃李学園。 文武両道の有名私立大学に付属する中高一貫校である。その高等部の一角に、部員5人未満のため非公式な存在の文化部ばかりが集い、「マイナークラブハウス」と通称される古ぼけた洋館があった。
ウクレレ部、園芸部、演劇部、思想研究会、歴史研究会、和琴部――の部員たちは、自由気ままに青春を謳歌……しているように見えるが、一筋縄でいかぬのが思春期というもの。帰国子女で喋り方のおかしな演劇部長・畠山ぴりか、理知的で「女友達いないタイプ」ながらぴりかと心を通じさせる福岡滝、不気味な容貌でぴりかを「敵視」する園芸部長・天野晴一郎、軽音楽部と演劇部をかけもちし二面性を持つイケメンの八雲業平、バレー部でいじめられ不本意ながら演劇部に転部した内田紗鳥といった面々は、それぞれの胸に複雑な想いを抱えながら、学園での日々を生きている。
思春期を旅する「普通じゃない」少年少女たちの日常を描き、面白いのに不思議とジンとくる最先端の学園小説。微妙な均衡のうえに成り立っていた関係性がほころび始め、恋が恋を呼ぶ新局面に突入!?

なんか違和感ありありな理事長の過去回顧で始まる「桃園惣一郎、扉の向こうを垣間見る縁」は、辛気臭くて面倒だけれど、読者なら知っている新入生部活勧誘会の裏側が面白い。おれ病んでます的な「遠野史惟、生身で箱庭に捕われる縁」は、えげつなく嫌な奴だけれど、ぴりかの天然に史惟共々癒された。「内田紗鳥、青春の内側から出自を観照する縁」も家庭に問題があるお話。類似した設定が続く意図は何? でも筋肉少女隊はウケた。「本宮祐介、少年時代の終わりの鐘を聞く縁」は、とにかく飢えた田舎の男どもがかわいいの。「高杢海斗、為す術もなく渦中に佇む縁」は、クラブの面々の胸の内が明らかにされると結構重いことがわかって。「おまけ・マイナークラブハウスの縁談」は、恋、恋、恋。でも一方通行の恋で。

タイトルは混線だけど、迷走、暴走? 前作までのわちゃわちゃした楽しさは影をひそめ、本来の木地作品にある暗い色が濃くなってきたように思う。元々個性派が集まったマイナークラブハウスの住人たちも、よりカオスな雰囲気が漂うようになり、そして次回作は「恋わずらい」ってまだまだこのカオスが続きそう。ちょっとしんどいかも。ぴりかには着ぐるみできゅうり泥棒を。天野はそんなぴりかを追いかけていて欲しい。期待する物語のテンションと違うベクトルへ進み始めたが、でも続きが気になる終わり方だった。さて、どこへ行くのか。

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木地雅映子
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