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    2010

12.01

「線の波紋」長岡弘樹

線の波紋線の波紋
(2010/09/29)
長岡 弘樹

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事件の陰にある「救い」を描いた連作長編

一人娘・真由が誘拐されて一か月、安否のわからないまま、白石千賀は役場の仕事に復帰、溜池工事の請負業者決定を控えていた。そんな千賀にかかってくる「おたくの真由ちゃんが死体で発見されました」といういたずら電話の主とは・・・・(第一話「談合」)。

真由ちゃん誘拐事件から2か月後、同じ町内に住む24歳の会社員・鈴木航介が死体で発見された。同僚の久保和弘はその1週間前、経理部員である航介から不正を指摘されていた。そして、航介の携帯にいまも届くメールの中に衝撃的な一文を発見する(第二話「追悼」)。

渡亜矢子は真由ちゃん事件の犯人を追っている刑事。無事に戻ってきた幼児から証言を引き出すのは容易ではなかったが、工夫を重ねて聞き出した犯人像に近い人物を探し当て、ついに逮捕にこぎ着けるが・・・・(第三話「波紋」)。

そして最終話、すべてのエピソードが1つの線になり、事件の背景にさまざまな「救い」があったことを知る(「再現」)。一つの事件が起こした波紋は「別の新しい事件を引き起こし、その新しい事件がまた波を立てる。波は当事者のみならず、周りの人々までをも飲み込み、翻弄していく」──

連作の振りをした長編作品。ひとつひとつの事件、特に第一話の真相に若干こじつけ臭いところがあるものの、全体像で見ればこれがすごいパズルであることに気づく。この構成の凝りようには脱帽だ。しかしいくら構成が優れていても、それだけで面白い作品になるわけではない。第一話から第二話、第三話から第四話と「線の波紋」が広がるのと共に、次々バトンしていく歪んだ主人公たちの心情が少し気持ち悪くて、それ故にこの先どうなるのかと好奇心を刺激された。後味はあまりよろしくない作品ではあるが、読んで損はないと思う。

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