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    2010

12.16

「おやすみラフマニノフ」中山七里

おやすみラフマニノフ (『このミス』大賞シリーズ)おやすみラフマニノフ (『このミス』大賞シリーズ)
(2010/10/12)
中山 七里

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柘植彰良は愛知音大の理事長・学長であると共に、稀代のラフマニノフ弾きと呼ばれる名ピアンストだ。学長の参加する演奏曲は定期演奏会の目玉だ。しかも今回は選抜メンバーではなくオーディションで決定するという。つまり国内外の音楽関係者が一同に会する場で、才能ある若き演奏家たちが腕前を披露する。事実、過去の定期演奏会で学長のバックを務めた者の多くがプロオケに入団している。さらにコンサート・マスターに任命されれば準奨学生という扱いを受けて後期授業料が丸々免除される。しかも名器ストラディバリウスを奏でることができる。

定期演奏会を控え、ヴァイオリンを専攻する貧乏音大生の晶は、学長の孫娘でありチェリストの初音とともに、プロへの切符をつかむために練習に励んでいた。しかし時価二億円のチェロが完全密室の部屋から忽然と姿を消した。さらに学長専用のピアノを破損された。そして大学の公式サイトに柘植学長の殺人予告が舞い込んだ。メンバーたちは、果たして無事に演奏会を迎えることができるのか。ラフマニノフ「ピアノ協奏曲第2番」がコンサート・ホールに響くとき、驚愕の真実が明かされる。

前作と同様にミステリとしては弱い。だけどその部分を差し引いても音楽青春小説としてすごく面白かった。その鍵となるのは、天才ピアニストにして臨時講師・岬洋介。彼が関わりだすと一気に枯れ木に花が咲き乱れる。しかもこういうマジックを持つ人物にありがちな小賢しさを感じさせない。さらにそれ以上に秀逸なのが音楽のシーン。クラッシクに疎くても、読者はその音楽を奏でる文章、言葉のひとつひとつに、胸が躍らされていく。極端だけど、これだけでも読む価値ありだと思う。

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