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    2010

12.21

「ラプソディ・イン・ラブ」小路幸也

ラプソディ・イン・ラブラプソディ・イン・ラブ
(2010/10/21)
小路 幸也

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それは久しぶりに家族全員が集まった際の、ごく普通の家族の過ごし方と変わらないものだった。日本の映画界を支えてきた名優笠松市朗と、前妻で伝説の女優四之宮睦子。長男で名脇役の園田準一。異母兄弟で人気俳優の岡本裕。その婚約者で人気女優の二品真里。この映画は、不思議な映画だ。確かに家族の日常を撮るものだ。そういう意味ではドキュメンタリーだ。だがしかし、家族を演じる、というドラマでもある。

一度は解体した家族がもう一度映画を撮るために集まり、その家族を演じる。それが市朗と睦子と準一だ。さらに、家族にならなかった血を分けた者同士が集まり、新しい家族を演じる。それが、市朗と準一と裕だ。加えて、新しく身内となる者同士が互いにその絆を深めるドラマが、父と準一と裕と真理ちゃんだ。

準一と裕は、お互いに父に捨てられた子供同士だ。同じ境遇同士の、しかし決定的な違いは、準一はかつて父を憎んだ時期があり、裕はずっと憧れ続けていたということ。準一が俳優になったのは、ある意味父に意趣返しをするような気持ちがあり、裕は憧れから同じ場所に行きたかったという理由。

新しい家族を演じる。それが可能なのは、全員が役者だったという偶然だ。そして紺田監督は言った。それぞれに、それぞれの事情の中にある、この家族の平和な日常に投下される爆弾を胸の内に秘めておくこと。そしてそれを自由なタイミングで投下させる。この仕事で唯一、監督権限で、しなければならない約束事。これは俳優笠松市朗の最後の映画。家族で過ごす、最後の時間。

演技と素が交じり合う家族の時間。そしてそれぞれが秘めている爆弾。変則的な設定だが、これも家族愛なのだろう。知らず知らずのうちにこの摩訶不思議な世界観に引き込まれていた。しかしどこがどう面白かったとか、そういう具体的な指摘はできそうにない。ただ漠然と面白かった。そして彼ら家族の日常の情景が目に浮かんだ。惜しいのは、真理ちゃんの爆弾が処理されずに終わったことぐらいか。

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小路幸也
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ラプソディ・イン・ラブ 小路幸也


ラプソディ・イン・ラブ著者:小路 幸也PHP研究所(2010-10-21)販売元:Amazon.co.jpクチコミを見る ろくでなしでも、世間は名優と呼んでくれる。役者とはそういう職業だ。山と海に囲まれた ...

2010/12/21(火) 21:42 | 苗坊の徒然日記

ラプソディ・イン・ラブ(小路幸也)


この作品から、やっと12月の読了本の感想です;;;もう年末に突入するって言うのに・・・。母の突然の入院で、読書時間を始めとしてなにもかものリズムが狂ってしまって、ナカナカタイヘンな日々を送っております。年末だから大掃除もしなきゃいけないしさぁ。年賀状なん

2010/12/23(木) 12:51 | Bookworm

ラプソディ・イン・ラブ 小路幸也著。


≪★★★★≫ 日本を代表する名俳優、笠松市朗の最期の映画を撮るために、バラバラになっていた家族が集まった。それは家族でもあり、俳優、女優でもある彼らが、夫、父、義父と共に作る最期の「家族」の映画。 引退してしまった伝説の女優四ノ宮睦子、再婚後は園田睦子。…

2011/02/02(水) 13:36 | じゃじゃままブックレビュー

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