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    2007

03.16

「新釈 走れメロス 他四篇」森見登美彦

新釈 走れメロス 他四篇 新釈 走れメロス 他四篇
森見 登美彦 (2007/03/13)
祥伝社

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近代文学を森見風に独特の文体でアレンジ。 そして場所は京都の街。
時代も現代で、出てくる人物はやっぱりあの大学の学生たち。
それに一編ごとに作風も違う。 読ませどころ満載の一冊でした。


「山月記」中島敦
詩に心を奪われた李徴の悲劇的な運命を描いた作品。
原典では李徴が虎になる話が、齋藤秀太郎が大文字山で天狗になるという設定。
そこに森見さんのユーモアが加わり、物語が展開していく。

この作品は原典を読んでいたので、こう来るかって感じ。
出てくる描写が森見さんらしくて良かったな。
小道具も良い。 特に秋刀魚とか(笑)。


「藪の中」芥川龍之介
一つの事実を多角的な視点から見た作品。
映画サークルで撮影された一本の映画。
その映画に関わった人物の、それぞれの視点で描かれています。

一つの事柄でもそこに居る人たちによって、見方や感じ方が違う。
それらの静かな描写が素敵でした。
ちょっぴり切ないね。


「走れメロス」太宰治
親友との約束をはたすため、ただヒタスラ走る男。 誰もが知ってる名作です。
友情の素晴らしさ・信頼が、森見さんに掛かればこんな事に。
まさに妄想全開、森見ワールドの真骨頂です。

そんなアホなという、新釈ぶりに大爆笑。
友のために走らずに、追いかけられて逃げてるだけやん。
しかも桃色ブリーフってとこが、ツボに嵌った。
図書館警察が出てきたのは、懐かしかったな。


「桜の森の満開の下」坂口安吾
美しさの中に潜んだ恐ろしさを描いた作品。
桜の花の下で出会った男と女。 
女の求める通りに生きる男が、いつしか悩み・そして気づく。

森見さんの執筆についての苦悩が、乗り移ったような感じ。
たんたんとした時間の流れが良かったな。
森見さんこんなのも描けるんだ、と少しびっくり。

「百物語」森鴎外
京都を舞台にした、百物語の集いでおこる不思議なお語。
これまで出来た登場人物が勢ぞろい。 おまけに森見くん付き。

なんとな~く、お話が進んでいく。 ただそれだけ。
なんか上手く言えないが、この雰囲気は好きやな。
この本の終わりを飾るのには、ぴったりかな。


いろんな森見さんが読めた本でした。
「太陽の塔」系の「山月記」「走れメロス」。
特に「走れメロス」は笑えたな。 一番のお気に入りでした。

それにこれまで知らなかった、静かな時間の流れの森見さん。
「きつねのはなし」がこんな感じかな。 未読なので知らんけど。

近代文学を原典にしているので、文学色が強いです。
でも、もちろん読ませるねんな~!

この新釈はシリーズになるのかな。
他のリメイクも、もっともっと読みたいっす!!


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森見登美彦
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comments

バラエティー豊かな短編集でしたね。
私も「走れメロス」のテンポのよい物語が笑えて好きでした。
「桜の森の満開の下」のひっそりとした感じもなかなかでしたね。

なな:2007/05/20(日) 10:45 | URL | [編集]

「メロス」の勢いは良かったですねー。
このあと「きつねのはなし」を読んだら、「百物語」が同じニオイだった。
森見さんの静かな文章も読ませましたね。

しんちゃん:2007/05/20(日) 17:06 | URL | [編集]

しんちゃん、こんばんわ。
桃色ブリーフやパンツ番長はツボでしたね。
禁断の森見ワールドに足を踏み入れていまった感じです。
季節がら、七輪・秋刀魚にも心惹かれました(笑)

ia.:2007/10/20(土) 19:49 | URL | [編集]

ia.さんも禁断の森見ワールドに嵌ったみたいですね。
他の作品はもっとパワーがありますよ。
ぜひ、読んでちょ。ますます嵌ると思いまーす!

しんちゃん:2007/10/21(日) 16:16 | URL | [編集]

 こんばんは♪

 「走れメロス」のハチャメチャぶりには
 度肝を抜かれました(笑)
 たしかに「新釈」ですね(笑)

miyukichi:2007/12/29(土) 16:23 | URL | [編集]

miyukichiさん、こんばんは。
ほんと新釈でしたね。「走れメロス」しか原典を知らんけど。
でも「走れメロス」だけでも、読む価値ありだと思いました。

しんちゃん:2007/12/29(土) 22:55 | URL | [編集]

読ませどころが満載でしたね~。

楽しく!美しく!あの作品がこんなふうにアレンジされるとは!でした。

「走れメロス」が1番、面白かったですね。ここまでしちゃって、といった感じでした(笑)

たかこ:2009/10/22(木) 15:33 | URL | [編集]

たかこさん
文学ではありえない暴走でしたね。特に「走れメロス」は笑劇でした。
今ちょっと太宰ブームがきてますが、続けて読むとぶっ飛ぶかも(笑)

しんちゃん:2009/10/24(土) 11:26 | URL | [編集]

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